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歯ぎしり、食いしばりの治療

2020/11/06

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯ぎしりや食いしばりなどによる影響で最も多いのが「歯の咬耗」です。

 

歯の咬耗とは、歯のすり減りのことであり歯と歯が互いにぶつかり擦り減っていくことを咬耗と言い、歯ブラシや、機械的な刺激による歯のすり減りは「摩耗」と言います。

 

咬耗は基本的には誰にでも自然とできるものです。
使えば歯はすり減りますので一般的には全く心配ありません。

 

しかし、異常な咬耗が出現している場合があります。

 

・食いしばりが異常に強い
・歯軋りが強い
・硬いものを好んで食べる
・スポーツなどで過度に食いしばる

 

このような場合は、咬耗により歯が異常なすり減り状態となっていることが多いです。

 

歯の表面は本来はエナメル質といって非常に綺麗な白い組織となっていますが、エナメル質が咬耗により擦り減ってしまうと、内面に位置する象牙質が露出します。

 

この象牙質はエナメル質に比べ柔らかい組織となっているため、さらに咬耗が進んでしまいます。

 

そして象牙質には歯の神経に通じている組織があるため神経に直接刺激が伝わるようになり、歯が冷たいものでしみてしまったり、虫歯ではないのにズキズキとしてしまうことがあります。

 

また歯が尖ってくるため、舌や頬を習慣的に噛んでしまうことがあります。

 

咬耗の治療は非常に複雑です。
部分的な咬耗であれば、1歯単位で終わることができますが、咬耗の原因が食いしばりや歯軋りの場合は、複数の歯にわたってすり減りが認められることがあります。

 

またご自身で噛んで擦り減っているため、噛む位置が全体的に下がります。そのため咬耗部分だけ詰めても、そこだけ噛み合わせで当たるようになり、他の歯が浮いてしまうことがあります。

 

結論から言うと咬耗の治療に関しては、上下全額的な治療が必要となることがあります。

 

部分的なすり減りであれば良いのですが、咬耗してその位置で噛み合わせがびっちり成立している状態であれば、噛み合わせの位置を全体的に上げるしか、咬耗を治すスペースがないのです。

 

そのため、かなり複雑となり期間も要することがあります。顎関節の位置もしっかりと把握しなければ治した後に顎関節症を発症するということが出てきてしまいます。

 

そして被せ物などで治療する場合は、再度食いしばりや歯軋りで破折しないよう、ジルコニアなどの硬度が高い材質を使用する必要があるため費用もかかってきます。

 

咬耗症はなかなか自分で気づくことが難しいです。
自覚症状がほとんどないので気付いたらリカバリーが大変ということになります。
最悪、歯根破折で抜歯となることもあります。

 

防ぐためには、歯科医院に定期的に検診でチェックしてもらうに限ります。

 

少しでも怪しければ、マウスピースなどを作成しすり減りを防止するだけでもかなりの予防効果となります。

 

早めに、歯科医院でチェックを受けるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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