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治療介入できずに歯根破折となった

2021/02/17

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

リスクのある状態で口腔内で放置することで将来的に起こることはある程度想像できます。

 

6年前に右上のブリッジの状態不良を説明し、歯根破折の可能性、放置による腫脹と保存不可能になる可能性を説明した患者さま。

 

当時は痛みもなく問題なく食事で使えているから、外したくないと仰っておりました。

 

 

気持ちはすごいわかります。

 

今回6年ぶりに腫脹と疼痛のため来院。咬合痛と動揺があり気になるとのこと。

 

こちらが6年前のレントゲン。

 

右上のブリッジ。

 

今回来院された際に撮影したレントゲン

 

明らかに小臼歯が歯根破折しているのがわかります。
垂直的に完全に歯根破折です。
ここまで破折し完全に離断している状態であると、リペアは不可能となってきます。

 

よって抜歯が適応されます。
ブリッジの支台となっている大臼歯も歯根吸収が起き短くなっています。

 

ここの状態も悪く今後残せるかどうかは外してみないとわかりません。

 

ブリッジの支台である歯が両方抜歯が必要となった場合は、欠損部が3歯連続となるためブリッジは不可能となります。

 

3歯連続で欠損となった場合は、義歯ないしインプラントでの治療が必要となってきます。

 

インプラントするには、上顎洞がかなり下がってきていますので事前に上顎洞を挙上するなりの外科的な治療は必要なことがわかります。

 

リスクのある歯を放置することで、最終的な被せ物や補綴物、設計などがかなり複雑になるケースが多いです。

 

出来るだけ早めの治療介入によるメリットとしては、処置内容がシンプルであり長期的な予後も良好なことが多いです。

 

今回のケースにおいては、6年前のレントゲン所見でも既に歯根破折を疑うような所見です。

 

ここですぐ除去し部位を確認しリペアを行う、もしくは抜歯即時インプラントで対応するなどの処置ができたかもしれません。

 

今の状態だと上顎洞の位置や、感染の範囲を考えると抜歯即時インプラントなどは無理そうだなと。

 

結果抜歯して治りを待ち、上顎洞を治療し、インプラントを入れてと、非常に期間が長くかかる可能性があります。

 

気づいた時に治療を行うことで、長期的な予後が良いことがあります。
しっかりと歯科医師と相談して進めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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トライアスロンで健康ライフブログ(趣味のトライアスロンのレース記です)
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員