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咬合性外傷と外傷性咬合の違いとは?〜原因と治療法を解説〜

2025/09/12

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

「詰め物をしたあとから噛むと痛い」「特定の歯だけ強く当たっている気がする」――。
こうした症状の背景には、咬合性外傷や外傷性咬合が関係しているかもしれません。
この2つの用語は似ていますが、歯科医学的には明確に区別される概念です。違いを理解することは、適切な治療の第一歩となります。

咬合性外傷とは?

咬合性外傷とは、過剰な咬合力によって歯や歯周組織に病的変化が生じた状態です。
* 結果として現れる病態を指すのが特徴です。
* 主な症状:歯の動揺、咬合痛、歯根膜の拡大(レントゲン所見)
種類
1. 一次性咬合性外傷
 健康な歯周組織に異常な力が加わることで生じる(例:高い詰め物・被せ物)。
2. 二次性咬合性外傷
 歯周病で支持組織が弱くなった状態に通常の咬合力でも外傷が起こる。

外傷性咬合とは?

一方で外傷性咬合は、歯や歯周組織に過大な力がかかる「咬合の異常な状態」を指します。
* 高い咬頭干渉、不良補綴物、歯列不正、早期接触などが原因。
* 結果を引き起こす原因・状態を表す概念です。

まとめると:

* 外傷性咬合 = 原因(状態)
* 咬合性外傷 = 結果(病態)

実際の症例

ケース:詰め物が原因で噛むと痛い
患者さんは「虫歯治療で詰め物を入れた直後から噛むと痛い」と訴えて来院されました。
治療前は痛みも違和感もありませんでしたが、修復物がわずかに高かったため、外傷性咬合が生じ、その結果、咬合性外傷として疼痛が発症していたのです。
対応
咬合紙で接触状態を確認し、高く当たっている部分を調整。適正な咬合関係を回復させたところ、数日以内に疼痛は消失しました。
このように「詰め物や被せ物をしてから痛くなった」というケースは珍しくなく、ほとんどの場合、正しい咬合調整で改善が見込めます。

治療法

* 咬合調整:高い補綴物や干渉を除去し、バランスの取れた噛み合わせへ
* 補綴物の再製作:適合が不良な場合
* マウスピース(スプリント):夜間の食いしばり・歯ぎしりによる力を分散
* 歯周病治療:支持組織を安定させ、二次性咬合性外傷の進行を防止
* 動揺歯の固定:強い動揺がある場合には暫間的に連結固定

まとめ

* 外傷性咬合:咬合接触の異常や状態を指す
* 咬合性外傷:その結果、歯や歯周組織に起こる病的変化
「治療後に噛むと痛い」「歯が揺れる」「噛み合わせが合わない気がする」などの症状は、外傷性咬合・咬合性外傷のサインかもしれません。

小嶋デンタルクリニックでは、噛み合わせの精密診断と調整を行っています。
詰め物や被せ物をしてから違和感や痛みを感じる方は、そのままにせず一度ご相談ください。

コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

→ https://ameblo.jp/kojima-dental
インプラント専門サイトはこちら
→ https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員