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局所麻酔アレルギー

2022/03/05

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日局所麻酔アレルギーがあり歯科治療を受けるのが非常に困難でいるという患者さんが来院されました。

実は、局所麻酔アレルギーがあると訴える患者さんは少なくありません。

 

しかし,局所麻酔薬アレルギーは軽症のものまでを含めても局所麻酔薬の副作用中の約 1%前後であり、さらにリドカインによるアナフィラキシー反応の発生頻度に至っては0.00007%ともいわれ重症のアレルギーの発生頻度は極めて低いと考えられます。

 

患者さんは局所麻酔時の血管迷走神経反射や血圧上昇による動悸などにより状態が悪くなることがアレルギーと思われることがあります。

 
アレルギー症状としてポイントとなるのが皮膚や粘膜症状。
麻酔後などに蕁麻疹、呼吸困難、救急搬送が必要となる状態になってしまういわゆるアナフィラキシーショックという状態。

 

一方、顔が赤くなる、火照ってくる、血圧上昇、脈拍上昇などの症状は麻酔薬に含まれるアドレナリンの症状。
皮膚症状はないけど、手が痺れて過換気となり呼吸困難となった。これは過換気症候群。

 

麻酔入れてから顔面蒼白、低血圧、意識混濁、横になったら数分で回復。これは血管迷走神経反射。

 

このように麻酔後の変化は様々あります。

 

今回局所麻酔アレルギーで歯科治療ができないという方は、治療時に生体モニターを設置。
麻酔する前に、血圧、脈拍が正常値より高い状態。

 

数mlの麻酔を入れた段階で、モニターみると血圧は確かに上昇。
しばらく置いて血圧が戻った段階で再度追加して行き、治療は問題なくできました。

 

アレルギーというより、元々の高血圧と麻酔によるアドレナリンによる血圧上昇による症状が歯科治療時に毎回出たため治療が進まなかったのではないかと考えます。

 

モニターなどの全身管理により治療は可能です。

 

歯科治療がなかなか進まない方はご連絡ください。

 

 

 

 

 

 
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