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歯根破折による根の吸収

2020/12/26

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯根破折しても全てを抜歯するわけではありません。
しかし、徐々にですが破折の仕方が良くないと確実に悪くなっていきます。

 

4年前に前歯の腫脹にて来院された患者様。

 

このような状態で、歯根破折が顕著に認め根尖部に病巣があることが確認できます。

 

とても大きなポスト(土台)が装着されており、歯根破折もあるため除去すると抜歯の可能性が高まることを説明。

 

そこまで今は気にならないから洗浄で経過を見たいとのことのため、洗浄と噛み合わせの調整で経過観察に。

 

その後翌年やはりまた腫脹したということで来院されました。

 

今回は、大きく腫脹してきてしまったため切開含め処置を希望。

 

抜歯はしたくないという希望もあったため外さずに、切開し膿瘍及び、破折している部分の撤去を行うこととしました。
かなり厳しいケースです。

 

切開し膿瘍及び、歯根破折部分の一部撤去にて炎症は消失しましたが、歯冠と歯根の比率が悪いため再度破折と予後不良を説明。

 

そして2年後の今回いよいよ歯の動揺を訴えて来院されました。

 

歯根の吸収を顕著に認め、歯冠と歯根の比率がまた悪くなってしまっている状態。

 

また膿が出現してしまい新たな破折もレントゲンにて得られます。これ以上の保存は不可能であることを説明。
次回抜歯となります。

 

歯根破折をしている歯は一時的に残すことができてもこのように最終的に抜歯となってしまうことがあります。

 

破折している部位や、破折の仕方においてもまた予後は異なって行きますが、あまりよくはありません。

 

しかし今回のケース途中で膿瘍摘出などの処置を行っていたため思った以上に骨吸収が進んでいません。

 

根尖部にかけて骨ができているため、インプラントなどの処置が対応できそうです。

 

歯根破折を残す際は、最低限の炎症コントロールが重要なことがわかります。

 

保存できないと言われている歯で、残したい方。
継続して歯科医院で洗浄含め行い炎症のコントロールをしておくようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員