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上顎の親知らずを抜いた後に気をつけたいこと

2025/11/13

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

― 上顎洞(じょうがくどう)と抜歯の関係 ―

上の奥にある親知らずは、位置や生え方によっては「上顎洞(副鼻腔の一つ)」に非常に近い場所にあります。
特に深く埋まっているタイプの親知らずでは、抜歯した場所と上顎洞が一時的につなが穿孔(せんこう)という状態が起きることがあります。
これは決して珍しいことではなく、口腔外科領域ではよく遭遇する生理的な反応です。ただし、抜歯後の過ごし方によって治癒がスムーズに進むかどうかが変わるため、いくつかのポイントを知っておくと安心です。

◆ なぜ上顎洞とつながることがあるの?

上の奥歯の根は、人によっては上顎洞に接したり、根の先が洞内に少し入り込んでいる場合があります。
こうしたケースで抜歯をすると、ごく小さな穴ができることがあります。
多くの場合は自然に閉鎖し、数週間で問題なく治癒します。

◆ 抜歯後に気をつけること(とても重要)

① 強く鼻をかまない

勢いよく鼻をかむと、空気が抜歯した穴へ逆流し、傷が開くことがあります。
くしゃみが出そうな時は、口を軽く開いて圧を逃がしてください。

② ストローを使わない

陰圧(吸う力)がかかると傷口に影響します。
飲み物はコップからそのまま飲みましょう。

③ 強い運動・長湯・飲酒は数日控える

血流が急に良くなると出血や腫れが再発することがあります。

④ 舌や指で触らない

治癒の妨げになります。気になるとは思いますが、自然に任せることが大切です。

⑤ 上顎洞炎のサインに注意

まれに、副鼻腔に細菌が入り込むと 上顎洞炎(副鼻腔炎) が起きることがあります。
こんな症状が出たら早めにご連絡ください。
* 鼻がつまった感じが続く
* 頬の奥が痛い
* 片側だけ鼻水が増える
* 抜歯部から空気が漏れるような感じ

◆ 穿孔した場合の治療について

穿孔が確認できても、小さなものであれば自然治癒が基本です。
必要に応じて以下の治療を組み合わせます。
* 感染予防の薬の服用
* 鼻をかまないよう生活指導
* 穴が大きい場合には閉鎖処置(ごく一部のケース)
ほとんどの方は追加処置なく経過良好に治りますので安心してください。

◆ まとめ

上の親知らずの抜歯は、下の歯とは異なる特徴があり、上顎洞との距離が治療のポイントになります。
穿孔が起きても適切なケアをすれば問題なく治癒していきます。
気になる症状や不安があれば、いつでも小嶋デンタルクリニックへご相談ください。

コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員