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年末に増える「顎が痛くて口が開かない」症状について

2025/12/26

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

年末が近づくこの時期、
「顎が痛くて口が開かない」
「朝起きると顎がこわばっている」
「食事のときに顎がつらい」
といった症状を訴える方が増えてきます。
仕事や家事の忙しさ、寒さ、睡眠不足などが重なり、
無意識に顎へ力が入りやすい時期でもあります。
こうした症状の背景に多く見られるのが、
**顎関節症Ⅰ型(筋肉が原因となるタイプ)**です。

顎関節症Ⅰ型とは?

顎関節症にはいくつかのタイプがありますが、
Ⅰ型は関節そのものではなく、顎を動かす筋肉の緊張や疲労が原因となるものです。
よくみられる症状
* 口を開けると顎が痛い
* 大きく口が開かない
* 顎やこめかみ、耳の前に違和感や重だるさがある
* 画像検査では大きな異常が見つからないことも多い
このタイプは、
顎を使いすぎて筋肉が疲れている状態と考えると分かりやすいでしょう。

なぜ年末に症状が出やすいのか?

年末は以下の要因が重なりやすくなります。
* 忙しさや緊張による食いしばり
* 寒さによる筋肉のこわばり
* ストレスや睡眠不足
* 長時間のデスクワークやスマートフォン操作
特に、
「気づかないうちに歯を噛みしめている」状態が続くことで、
顎の筋肉が休めなくなり、痛みや開口障害につながります。

食いしばりがある方に多い特徴

――安静空隙がなく、舌の位置が低い
顎関節症Ⅰ型の方、とくに食いしばりが強い方には、
次のような特徴がみられることが多くあります。
* 本来あるべき安静空隙(上下の歯のすき間)がほとんどない
* 舌が低い位置にあり、正しい位置に収まっていない

安静空隙とは?

リラックスしているとき、
上下の歯は2〜3mmほど離れているのが正常です。
この状態を安静空隙と呼びます。
食いしばりの癖がある方は、
* 何もしていなくても歯が触れている
* 軽く噛み続けている
という状態が習慣化しており、
顎の筋肉が常に緊張したままになってしまいます。

舌の位置と顎の関係

舌の位置も、顎の緊張に大きく関係します。
正常な舌の位置
* 上顎の前歯の少し後ろ(スポット)
* 舌が口蓋に軽く触れている状態
この位置に舌があると、
顎の筋肉が過剰に働きにくくなり、安静空隙も保たれやすくなります。
一方で舌が低い位置にあると、
顎の筋肉が不安定になり、食いしばりを助長してしまうことがあります。

顎関節症Ⅰ型の治療について

顎関節症Ⅰ型は、
顎の使い方や筋肉の緊張が大きく関係する症状です。
そのため、
* マウスピース
* お薬による痛みのコントロール
に加えて、
* 正しい舌の位置を覚える
* 安静空隙を意識する
* 食いしばりに気づく習慣をつくる
といった生活指導やトレーニングが重要になる場合があります。
症状や状態に応じて、
無理のない方法を一緒に考えていきます。

最後に

顎の痛みや口の開きにくさは、
体からの小さなサインです。
「そのうち治るだろう」と我慢してしまうと、
症状が長引いてしまうこともあります。
* 顎が痛い
* 口が開けにくい
* 朝、顎がこわばる
こうした症状が気になる方は、
早めにご相談ください。
年末年始を少しでも楽に過ごすために、
顎の状態を一度見直してみましょう。


コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員