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「まだ痛いです」を整理する ― 痛みのスケール(NRS)という考え方

2025/12/16

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

抜歯や治療後の診察で、
よくこんな声を耳にします。
「まだ痛いです」
「1週間たっても痛みが残っています」
もちろん、痛みの感じ方や回復スピードには個人差があります。
年齢、体質、炎症の程度、処置内容によって違うため、
「何日で完全に痛みが消えます」と一概には言えません。
そこで当院では、
NRS(Numerical Rating Scale:数値評価スケール)という考え方をおすすめしています。

NRSとは?

NRSは、痛みを0〜10の数字で表す方法です。
* 0:まったく痛みがない
* 10:これ以上ないほど強い痛み
例えば、抜歯後の翌日を
「痛みが一番強い=10」と仮定します。

大切なのは「痛みがあるか」ではなく「どう変化しているか」

重要なのは、
痛みがゼロかどうかではありません。
* 翌日:10
* 2日目:5
* 3日目:3
* 1週間後:2
このように、数字が確実に下がっていれば、回復は順調です。
「まだ少し痛い」という感覚があっても、
体はきちんと治癒の方向に向かっています。
一方で、
* 数日たっても 8〜9 のまま
* 一度下がった痛みが、再び強くなる
こうした場合は、
感染やドライソケットなどの可能性も考え、
早めの確認が必要になります。

「不安」を減らすための共通言語として

「まだ痛い」「少し違和感がある」
こうした表現は、人によって意味が大きく異なります。
NRSを使うことで、
患者さんと歯科医師が同じ尺度で痛みを共有できます。
* 今は10段階でいくつくらいか
* 昨日より上がっているか、下がっているか
それだけで、
不安はかなり整理されます。

まとめ

治療後に大切なのは、
痛みがあるかないかではなく、減ってきているかどうか。
NRSで考えてみて、
数字が少しずつ下がっているなら、
それは確実に治っているサインです。
もし痛みの数字が下がらない、
あるいは逆に強くなっている場合は、
我慢せずご相談ください。
小嶋デンタルクリニックでは、
治療後の「不安」まで含めて、
しっかりサポートしていきます。


コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

→ https://ameblo.jp/kojima-dental
インプラント専門サイトはこちら
→ https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員