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年末に増える急性症状 — 放置された歯周病が静かに反乱を起こす季節 —

2025/12/08

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

毎年12月になると、クリニックには急性症状の患者さんが増えてきます。
特に P急発(歯周膿瘍) や、噛むと強く痛む・歯ぐきが腫れるといった突然のトラブル。
実はこれ、単なる“年末だから”ではありません。
いくつかの条件が重なり、静かに進行していたトラブルが一気に表面化する季節なのです。

なぜ年末は急性症状が増えるのか?

① 忙しさによるセルフケアの質の低下
仕事の追い込み、忘年会、家庭のイベント…
生活リズムが乱れ、ブラッシングの質が落ちやすい時期です。
その結果、プラークが蓄積し、歯周組織への刺激が強くなります。

② ストレス × 睡眠不足で免疫が揺らぐ
年末特有の多忙さは、体の免疫バランスにも大きく影響します。
普段は免疫が“なんとか押さえ込んでいた歯周病”が、
このタイミングで一気に炎症を起こすことがあります。
まるで、静かにせき止められていた川が、ある日突然氾濫するように。

③ 食いしばり・噛みしめの増加
ストレスが増えると、無意識のうちに咬合力が上がります。
これが歯根膜にダメージを与え、炎症の誘発や悪化につながります。

④ 実は大きな原因…放置された歯周病
急性症状の患者さんの多くに共通するのが、
元々歯周病が存在していた部位が年末に急性化しているということ。
歯周病は慢性炎症のため、普段痛みが出ず「落ち着いているように見える」ことがあります。
しかし実際には、
* 深い歯周ポケット
* 歯石の残存
* 慢性的な炎症
が静かに積み上がっており、
そこに 免疫の低下・セルフケアの乱れ・噛みしめ が重なると、一気に急性炎症へ転じます。
患者さんがよく言う「昨日までは平気だったのに…」は、
実は 昨日までなんとか持ちこたえていただけのことが多いのです。

P急発(歯周膿瘍)によくある症状

* 歯ぐきの腫れ
* 噛むと強く痛い
* 歯が浮いたような感覚
* 膿が出て味が悪い
* 発赤や違和感が強く片側に集中する
放置して帰省中に悪化し、顔が腫れてしまうケースも珍しくありません。

治療として行うこと

症状に応じて、
* ポケット内の洗浄・排膿
* 咬み合わせの調整
* 炎症部位の除去や消毒
* 必要に応じた抗生剤・鎮痛剤の処方
そして大切なのは、
急性症状を落ち着かせるだけでは不十分ということです。
原因となった歯周病や噛みしめ習慣を改善しない限り、
再発リスクは非常に高くなります。

年末に向けて、当院からのお願い

年末は痛みを我慢してしまう人が増える季節。
しかし痛みは身体の小さなSOS。
早めに対処していただければ、
年末年始を安心して過ごせます。
私たちは、急性症状の鎮静から根本治療まで丁寧に対応いたします。
気になる症状があれば、どうか遠慮なくご相談ください。

まとめ

* 年末は急性症状が増える
* 忙しさ・ストレス・睡眠不足で免疫が低下
* 噛みしめが重なり炎症が暴発
* 最大の原因は放置されていた歯周病の急性化
* 急性症状は早期受診が大切
* 根本治療に取り組むことで再発を防げる


コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

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インプラント専門サイトはこちら
→ https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員