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歯科治療中に起こる気分不良の正体|迷走神経反射と神経性ショック

2025/10/01

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

歯科治療中に「急に気分が悪くなった」「めまいがして目の前が暗くなった」という経験をされた方はいませんか?
実はこれは珍しいことではなく、医学的には 迷走神経反射 と呼ばれる一時的な体の反応です。ごくまれに「神経性ショック」と呼ばれる強い症状に進展することもあります。
当院でも年に数回はこうした反応に遭遇しますが、いずれも適切な対応で回復しています。今回は、これらの仕組みと歯科治療との関わりについて、一般の患者さん向けにわかりやすく解説します。

迷走神経反射とは?

* どうして起こる?
強い緊張や恐怖心、注射の刺激などによって、自律神経のひとつである迷走神経が過剰に働きます。その結果、心臓の動きがゆるみ、血圧や脈が下がってしまいます。
* 典型的な症状
・冷や汗
・顔色が真っ青になる
・めまい、吐き気
・一時的な意識消失
採血や健康診断でも見られる現象で、歯科治療中に起きても不思議ではありません。

神経性ショックとは?

迷走神経反射がさらに強く起きると、体の血流が極端に下がり、長く意識がもうろうとする状態になることがあります。これを神経性ショックと呼びます。
これは頻度としては稀ですが、起きた場合は酸素投与や昇圧剤などの医療的処置が必要になります。

歯科治療で起きやすい場面

* 局所麻酔の注射時
* 親知らずの抜歯など外科的処置の直前・直後
* 長時間の緊張状態
* 強い痛みを想像しただけでも起こることも
つまり、必ずしも処置が痛かったからではなく、不安や想像の段階でも起きうるというのが特徴です。

当院での対応

小嶋デンタルクリニックでは、以下のような体制で安心して治療を受けていただけるよう努めています。
1. 問診での確認
   * 過去に「注射で気を失ったことがあるか」を確認
2. 治療中の観察
   * 顔色や呼吸、様子の変化にスタッフが常に注意
3. すぐに対応できる準備
   * 仰向けで足を高くする体位
   * 酸素投与や薬剤などの緊急対応

患者さんへのメッセージ

「治療中に倒れてしまったらどうしよう…」と不安に思う方も多いと思います。
でも、こうした反応は決して珍しいことではなく、ほとんどが一過性で回復するものです。
私たち歯科医療従事者は常にその可能性を考え、準備を整えていますので安心してください。

まとめ

歯科治療中に見られる迷走神経反射や神経性ショックは、緊張や恐怖が原因で起きる体の自然な反応です。大切なのは、「起きるかもしれない」と知っておくこと、そして医療側にしっかり備えがあること。
小嶋デンタルクリニックでは、患者さんの安全を第一に、安心して治療を受けられる環境を整えています。どうぞリラックスしてご来院ください。

コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員