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【骨粗鬆症薬と歯科治療】ビスホスホネート製剤とMROJ(薬剤関連顎骨壊死)に注意

2025/09/30

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです

高齢化が進む中、骨粗鬆症の治療としてビスホスホネート(BP)製剤やデノスマブを服用している方が増えています。
これらの薬は骨折予防やがんの骨転移抑制に大きな効果がありますが、歯科治療(特に抜歯やインプラント治療)で注意が必要な副作用=MROJ(薬剤関連顎骨壊死)が問題となることがあります。

MROJ(薬剤関連顎骨壊死)とは?

MROJとは、抜歯やインプラント手術の後に顎の骨が壊死して治りにくくなる状態を指します。
顎骨壊死が起きると痛みや腫れが長引き、生活に大きな影響を与えます。
* 「ビスホスホネート 抜歯」「骨粗鬆症 歯科治療」と検索する方の多くは、このMROJを心配して来院されます。

MROJの発症リスクが高いケース

* 骨粗鬆症で2年以上ビスホスホネートを服用している
* がん治療で高用量の静注BP製剤やデノスマブを使用している
* 糖尿病・ステロイド内服・喫煙習慣がある
* 清掃不良や合わない義歯による慢性的な刺激がある

歯科治療で注意すべきこと

1. 服薬歴を必ず伝える
「骨粗鬆症の薬を飲んでいる」と歯科で伝えることが、リスク回避の第一歩です。
2. 抜歯やインプラント治療は慎重に
BP製剤やデノスマブを使用中の方は、外科的処置によりMROJを起こす可能性があるため、治療計画を十分に立てる必要があります。
3. 定期的な口腔管理が予防につながる
虫歯や歯周病を放置すると抜歯が必要になり、結果的にリスクが高まります。定期的な歯科検診でトラブルを未然に防ぐことが重要です。

最新のエビデンス

日本口腔外科学会のMROJガイドライン(2023年改訂版)では、
* 骨粗鬆症治療のためにビスホスホネートを内服している患者さんでも、リスクを説明し、抗菌薬投与や抜歯窩の一次閉鎖を徹底すれば抜歯は可能とされています。
* 「骨粗鬆症だからインプラント治療は絶対に無理」というのも誤解で、慎重に診断・計画すれば治療できるケースもあります。
つまり、「骨粗鬆症薬を飲んでいるから歯科治療ができない」のではなく、正しい知識と対応があれば安全に治療が可能なのです。

まとめ

ビスホスホネート製剤やデノスマブは、高齢者の健康を守るために大切な薬です。
しかし、服薬歴を無視したまま抜歯やインプラントを行うと、**MROJ(薬剤関連顎骨壊死)**のリスクがあります。
* 服薬歴を歯科医師に伝える
* 抜歯やインプラント治療はリスク説明と安全対策のもとで行う
* 定期的な歯科検診と口腔ケアで予防する
これらを徹底することが安心につながります。
小嶋デンタルクリニックでは、骨粗鬆症治療中の方やがん治療中の方の歯科治療に精通した歯科医師が、内科主治医や薬剤師と連携しながら安全に治療を進めています。
「骨粗鬆症 歯科」「ビスホスホネート 抜歯」「インプラント 骨粗鬆症」で情報を探している方も、ぜひ一度ご相談ください。

コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)

→ https://ameblo.jp/kojima-dental
インプラント専門サイトはこちら
→ https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員