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前歯の破折に対する即時インプラント治療
2025/08/25
こんにちは。静岡市駿河区石田にある小嶋デンタルクリニックです。
本日は「前歯が折れてしまったケース」に対する治療をご紹介します。
■来院のきっかけ
患者さまは右上の前歯が破折してしまい、腫脹と排膿。保存が困難な状態でした。

CT撮影により精査したところ、唇側の骨(前側の骨)が大きく欠損していることが確認されました。前歯は見た目にも大きく影響するため、できるだけ早く、そして審美性を保ちながら治療を進める必要があります。

■治療の流れ
1. 抜歯即時インプラント
破折してしまった前歯を抜歯し、その部位に同日にインプラントを埋入しました。
これにより治療期間を短縮し、審美性や咀嚼機能の回復も早めることができます。抜歯して待機してインプラント治療となると、待機期間が長くなることや、抜歯後予期せぬ骨吸収が起こる可能性もあるため、骨の安定のためにも早めに埋入が求められます。
2.唇側骨の造成(骨再生治療)
CT所見の通り、唇側の骨が欠損していたため、インプラント埋入後にその部位に骨補填材を用いた骨造成を行いました。
これによりインプラント周囲の骨を安定させ、長期的な予後を確保します。
3.仮歯の作成
抜去した天然の歯をトリミングし、そのまま仮歯として再利用しました。
治療直後から見た目を自然に保つことができ、患者さまの日常生活への影響も最小限に抑えることができます。

■まとめ
前歯の破折は見た目や生活への影響が大きく、患者さまにとって大きなストレスとなります。
しかし、CTによる正確な診断と即時インプラント・骨造成・仮歯作製といったステップを組み合わせることで、
「機能」と「見た目」の両方を可能な限り早く回復することが可能です。
当院では、インプラント治療を単なる欠損補綴としてではなく、審美性・機能性・長期安定性を重視した包括的な治療としてご提供しています。
コジデン理事長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
→ https://ameblo.jp/kojima-dental
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監修歯科医師
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医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA〔院長略歴〕
静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員 


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