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ナイトガードは虫歯になりやすい?対策次第で予防できる!

2024/07/29

ナイトガードは、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりを防ぐために使用されるデンタルグッズです。

歯ぎしりや食いしばりの悩み解消に大きな効果が期待できる一方で、虫歯のリスクを高めるのではないかという心配の声も聞こえます。

実際にナイトガードを使用してみたいと考えていても、虫歯リスクが心配で決めかねている人は、先に虫歯リスクや対処法について知っておくと安心です。

この記事では、ナイトガードの効果や虫歯リスクとの関係、ナイトガード使用時に虫歯リスクを低減する方法などについて詳しく紹介します。

ナイトガードデビューに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ナイトガードとは?

ナイトガードと虫歯リスク

ナイトガードは、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために使用されるデンタルグッズです。歯科医院で個人に合わせたものを作成できるため、1人1人に大きな効果が期待できます。

ここではナイトガードの効果や、ナイトガードの使用がおすすめの人などについて紹介します。

睡眠中の歯ぎしり・食いしばり対策に効果的

ナイトガードを使用することは、歯ぎしりや食いしばりの力を分散し、歯や顎の健康を保ちやすい口腔環境を作ります。

睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや不安、歯の不正咬合などさまざまな原因がありますが、どのような原因でも歯や顎に負担をかけてしまうため、避けておきたい行動です。

無意識の習慣とはいえ、歯の表面を摩耗させたり、歯周病や顎関節症のリスクを高めたりする可能性があり、ナイトガードのような対策を取り入れることは改善の一助になるでしょう。

ナイトガードで期待できる効果

ナイトガードは歯ぎしりや食いしばりによる歯の摩耗を防ぐだけでなく、顎関節症の悩みや歯の健康維持にもアプローチできるメリットが多数あります。以下にナイトガードの使用で期待できる効果をまとめました。

  • 歯ぎしりや食いしばりを防ぐ
  • 顎の筋肉の緊張を和らげて顎関節症の症状を軽減する
  • 歯の破損、詰め物・クラウンなどの損傷防止
  • 歯周病の悪化防止

このようなメリットは、口腔内の健康を長期的に維持する結果にもつながります。

ナイトガードがおすすめの人

ナイトガードは歯科医院で作成し、歯科医師の指導のもとで使用するため、悩みに的確なアプローチをしながら安全に使用できます。以下のような症状や状況で悩みがあれば、使用を検討してみてください。

  • 睡眠中に歯ぎしりや食いしばりがある
  • 顎関節症の症状がある
  • 歯の摩耗や破損を防ぎたい
  • ストレスや不安が原因で無意識に歯を噛みしめてしまう
  • 歯の詰め物や被せ物を保護したい

ナイトガードを正しく使用し、定期的に歯科医師のチェックを受けることによって、このような問題を効果的に予防しやすくなります。

ナイトガードと虫歯リスクの関係

ナイトガードと虫歯リスク

ナイトガード自体は虫歯を直接引き起こすことはありませんが、使用方法やメンテナンスが不十分な場合、間接的に虫歯の原因となる可能性があります。

ここでは、ナイトガードと虫歯リスクの関係について紹介します。

ナイトガードに歯石や汚れがついている

ナイトガードを毎日使用していると、唾液や食べかすなどが汚れになり、ナイトガードに付着しやすくなります。

このような汚れはナイトガードの表面に歯石や汚れを蓄積させ、口内の衛生状態を悪化させる原因です。特に、歯石は細菌の繁殖を助長し、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

虫歯リスクを軽減させるためには、ナイトガードを毎日丁寧に清掃し、清潔に保つと効果的でしょう。

ナイトガードがヒビ割れを起こしている

ナイトガードがヒビ割れを起こしていると、その隙間に食べかすやバクテリアが入り込みやすくなります。

このような状態は、ナイトガードの表面だけでなく、歯や歯茎にも影響を及ぼし、虫歯や歯周病のリスクを高める原因です。

ヒビ割れや損傷が見られる場合はすぐに歯科医師に相談して、新しいナイトガードを作成や修理を検討しましょう。

歯磨きをしないで装着している

ナイトガードを装着する前に歯磨きをしない場合、口腔内に残った食べかすやバクテリアがナイトガードと歯の間に留まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高めます。

ナイトガードを使用する前には、必ず歯磨きを行い、口腔内を清潔に保ちましょう。フッ素入りの歯磨き粉やマウスウオッシュ、フロスなどの使用がおすすめです。

口の中が乾燥している

口の中の乾燥も、虫歯リスクを上げる原因です。口の中が乾燥することにより、以下のような状態になってしまいます。

  • 唾液の分泌が減少する
  • 唾液の減少により口腔内の自然な洗浄作用が弱まる

唾液には自浄作用があり、口腔内の清潔維持に欠かせませんが、減少するとその自浄作用が弱くなってしまうため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

ナイトガードを使用する際には、口の中を適度に潤しておきましょう。水分補給を心がけるほか、個人の状態によっては唾液の分泌を促進するスプレーや洗口液の使用も検討してみてください。

使用前・使用中に虫歯になったら?

ナイトガードと虫歯リスク

ナイトガードを使用する前や使用中に虫歯が発見された場合、そのまま使用を続けるのではなく、適切な対応が必要です。

ここでは、ナイトガードの使用前や使用中に虫歯になった場合の対処について紹介します。

使用前は虫歯の治療が優先

ナイトガードを使用する前に虫歯が発見された場合は、まず虫歯の治療を最優先で行いましょう。

虫歯を放置して使い続けても、痛みや感染のリスクが高まり、ナイトガードの効果を十分に発揮できなくなる可能性があります。

歯科医師に相談し、虫歯の治療を受けた後にナイトガードを作成・使用することで、健康な歯を保ちながら歯ぎしりや食いしばりなどの悩み対策を進めやすくなります。

使用中は歯科医師の判断による

ナイトガードを使用している最中に虫歯が発見された場合は、速やかに歯科医師に相談し、判断と指示にしたがいましょう。その際、以下のような流れになることがあります。

  • 歯科医師による虫歯の確認と治療の提案
  • 場合によってはナイトガードの使用を一時的に中断する

使用前と同様、虫歯の治療は最優先で行われます。ナイトガードの使用が治療を妨げると考えられた場合、一時的に中断する可能性もあるでしょう。

また、治療後に歯の形が変わり、ナイトガードが合わなくなることもあります。合わないナイトガードは作り直しや調整が必要になるため、違和感が生じたらすぐに歯科医師へ相談しましょう。

ナイトガード使用時に虫歯リスクを下げる方法

ナイトガードと虫歯リスク

ナイトガードを使用しながら虫歯リスクを低減するためには、日常的なケアと正しい使用方法が重要です。ここでは、ナイトガードの使用時に虫歯リスクを下げる方法について紹介します。

歯磨きをしてからナイトガードを装着する

ナイトガードを装着する前には、必ず歯磨きを行いましょう。これにより、食べかすやバクテリアが除去され、口内の清潔さを保ちやすくなります。

特に夜間は唾液の分泌が少なくなるため、自浄作用が弱ってしまう恐れがあります。

歯磨きを徹底することでそのような点もカバーしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らす可能性が高くなるでしょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素入りの歯磨き粉を使用すると、歯のエナメル質が強化され(歯の再石灰化を促進)、虫歯の予防効果が高まります。歯の再石灰化は初期の虫歯を修復する働きもあるため、虫歯リスクを軽減しやすくなるでしょう。

ナイトガードを装着する前に、フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨く習慣をつけてみてください。

フロスなどのサポートアイテムも取り入れる

フロスや歯間ブラシは、歯と歯の間に残った食べかすなどを除去できるため、虫歯のリスクをさらに軽減しやすくなります。

歯ブラシを使った歯磨きだけでは除去できない歯間の汚れを取り除くために、フロスや歯間ブラシなどのサポートアイテムを併用しましょう。

口腔内を乾燥させない

ナイトガードを使用する際には、適度な水分補給を心がけ、口内の乾燥を防ぎましょう。小まめに水分補給をしたり、必要に応じて口腔内の保湿をサポートするアイテムなどを使用したりするのもおすすめです。

前述の通り、口腔内が乾燥すると唾液の自然な洗浄作用が弱まり、虫歯リスクが高まります。特にこまめな水分補給は唾液の分泌を促す効果があるため、ぜひ意識してみてください。

意識的に潤いを保ち、虫歯リスクを軽減しましょう。

ナイトガードはいつも清潔に

ナイトガードは毎日、使用する前と使用後に清掃することが重要です。

後ほどお手入れ方法について詳しく紹介しますが、専用の洗浄液や中性洗剤を使ってナイトガードを洗い、清潔な状態を保つように心がけてみてください。

ナイトガードを清潔にしておくことによって細菌の繁殖を防ぎ、口腔内の健康を守りやすくなります。

歯科医院でフォローする

定期的に歯科医院でナイトガードの状態をチェックしてもらうことにより、フィット感や劣化状態などが確認できます。

ぴったり合わない・ひび割れやゆがみなどの問題があると、ナイトガードの効果が発揮されないため、歯科医院での定期的な確認は欠かせません。

必要に応じて調整や新しいナイトガードの作成を行う可能性もありますが、効果を維持しながら安全に使用するために不可欠です。

また、定期的な歯科検診も重要です。虫歯や歯周病の早期発見・治療が可能になるため、ナイトガードを支障なく使い続けやすくなるでしょう。

小嶋デンタルクリニックでもナイトガードのフォローや定期検診に積極的な対応をしているため、いつでもご相談いただけます。

ナイトガードのお手入れ方法と注意点

ナイトガードと虫歯リスク

ナイトガードを長く使用するためには、適切なお手入れが欠かせません。いつもナイトガードを清潔に保ち、劣化を防ぎましょう。

ここでは、ナイトガードの基本的なお手入れ方法や注意点について紹介します。

水道水や洗浄液を使う

ナイトガードを清掃する際には、まず「すすぐ・洗う」を重点的に行います。

最初に水道水でしっかりとすすぎ、その後、中性洗剤や専用の洗浄液を使って汚れや細菌を除去します。

ナイトガードを清潔に保ちながら口腔内の衛生状態を維持するため、必ず毎日行いましょう。「外したら洗う」を心がけてみるのもおすすめです。

歯ブラシを使うならやわらかいタイプ

ナイトガードの清掃にブラシを使う場合は、やわらかいタイプの歯ブラシを選びましょう。

硬いブラシを使用すると、ナイトガードの表面に細かい傷がついてしまい、そこに汚れが溜まりやすくなります。

また、傷がついた部分の強度が落ち、破損の原因にもなるため、歯ブラシ選びには注意が必要です。

【注意】研磨剤入りの歯磨き粉はNG!

ナイトガードの清掃では、研磨剤入りの歯磨き粉を使わないことをおすすめします。

研磨剤に入っている粒子がナイトガードの表面を傷つけ、劣化を早める原因になってしまうためです。中性洗剤や専用の洗浄液を使用し、研磨剤の入っていない製品で清掃するように心がけましょう。

専用の洗浄液は歯科医院で取り扱っていることも多いため、購入したい人は相談してみてください。

まとめ

ナイトガードは睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯やあごなどを守る効果があるデンタルグッズです。

虫歯のリスクを心配する声もありますが、適切なケアと使い方をしていれば、そのリスクを軽減しやすくなります。

ナイトガードを装着する前にしっかりと歯磨きを行うこと、毎日使用前に清掃することなど、マウスガードを清潔な状態で使うように意識してみてください。

歯磨きなどで口腔内を清潔に維持することも虫歯リスクの軽減に効果的です。

また、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、ナイトガードの効果を維持し、健康な歯を保ちやすくなります。

適切なメンテナンスと使用方法を守り、ナイトガードを効果的に使いましょう。

小嶋デンタルクリニックではナイトガードの作成やメンテナンス、定期検診などに対応しています。歯ぎしりや食いしばりでお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員