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静脈内鎮静麻酔の目的

2024/03/21

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
静脈内鎮静麻酔は当院では日々診療に用いています。
 
保険診療でも行っているため非常に多くの患者さまが求めて来院されます。
 
しかし患者さまの中では「完全に寝かせてください!」と言う方もいます。
 
ここで一つ言っておくと、鎮静麻酔の目的は寝ることではありません。鎮静麻酔とはあくまで精神やバイタルを鎮静し安静状態にして治療を行うものであり、寝ることを目標にしていません。
 
寝るのは、鎮静された結果寝てしまうのであって、当然ながら寝ない可能性もあります。
 
歯科治療を提供している身としては寝てしまって治療するほど不都合なことはありませんので、呼びかけにある程度反応する状態にしています。
 
当院で用いている鎮静麻酔で使用するドルミカムは、健忘効果が高いため、治療中のことを覚えていないことがほとんどです。
 
ちなみにドルミカムは薬液量を増やすと抑制が外れやすく動きが出てきます。
 
よって鎮静麻酔の量は最低量で鎮静された状態をつくってから治療します。
 
では鎮静された状態とはどのような状態を指すのでしょうか。まず鎮静麻酔を行う前のバイタルをチェックします。心拍数、血圧など異常値がある場合、それが歯科恐怖症の原因になっていると考えられるため、その値が基準値に入りこむのを一つ目標にします。
 
その値が基準に入る=鎮静されたと、定量的に判断できるのです。
 
あくまで鎮静麻酔の目的は寝ることではなく、安静した麻酔も効く状態で治療が行われることです。
 
もし完全に寝て治療をしたいのであれば、全身麻酔の適応になります。全身麻酔の場合は紹介となりますので伝えていただければと思います。
 
鎮静麻酔の目的はしっかりと認識しておきましょう。
 

 
 
 

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