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抜歯後のドライソケット

2023/05/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
抜歯後に痛みが続く。
 
それはもしかしたらドライソケットかも。ドライソケットとはその字の如く、乾燥した穴。抜歯した部位は、ソケットになっていますがこのソケット部分に血液が集まりそれが固まることで骨の露出を防ぎ治癒していきますが、ドライソケットとはその通り、ソケットに血の塊がなくドライの状態です。ドライの状態だと骨が露出しているため痛みが続きます。
 
抜歯後はドライソケットが起きていなくても痛みが出るのが通常なので、抜歯直後にドライソケットを疑うことはまずありません。抜歯後1週間経過しても鎮痛剤をこまめに飲まなければ痛みが強すぎるという症状の場合はもしかしたらドライソケットになっているのかもしれません。
 
一般的にドライソケットが発生する原因はいくつか考えられます。
 
1. 血餅の喪失: 歯を抜いた後、抜歯部位に血餅が形成されます。血餅は傷口を保護し、治癒を促進する役割を果たしますが、血餅が喪失するとドライソケットが発生する可能性があります。
対策としては血餅を保護するため、抜歯後の24〜48時間は無理な吸引、すすぎや強いうがいを避けるようにしましょう。
また、喫煙も血餅の喪失を引き起こす可能性があります。
 
2. 不適切な口腔衛生: 抜歯部位の周りの適切な衛生状態を保つことが重要です。食べかすや細菌の蓄積は感染を引き起こし、ドライソケットのリスクを高めます。
 
3. 歯科手術の合併症: 抜歯手術自体や麻酔による刺激が、ドライソケットのリスクを増加させることがあります。
麻酔は血管収縮作用があるため出血量が減少します。麻酔が多い場合にドライソケットとなる場合もあります。
 
4. 術後の運動:術後に痛みが耐えられるため、過度な運動をしてしまうと血流が良くなり血餅が解けてしまいドライソケットになることがあります。感染の原因となるため術後は絶対安静が必要です。
 
5. 深い親知らずの抜歯:下顎の深い親知らずの抜歯など、特に下顎骨で発生しやすいです。下顎骨は組織上硬く緊密であるためそもそも血流量が少ないのが特徴です。それは深い部位になればなるほど認めます。深い親知らずの場合はコラーゲンなどを抜歯後に填塞することが多いですが、それでも比較的起きやすいのが特徴です。
 
ドライソケットになっても、適切に処置すれば徐々に痛みは引いていきます。
 
気になる方はご相談ください。
 

 
 

 

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