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抜歯後の掻爬不足で起こる治癒不全

2022/11/05

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
痛みがあり抜歯した、膿が大きくなり噛めなくなり抜歯した。虫歯が進行して抜歯した。
抜歯に至る理由は様々ありますが、歯を取り切るだけでなく感染源も全て取り切らなければ炎症は停滞したり進行します。
 

 
欠損部にインプラント予定でCTを撮影してみると、大きな骨欠損。
内側性の骨欠損であるため、嚢胞か何か炎症性物質がある可能性が高い状態です。
口腔内では通常の粘膜の状態。
 
実際切開して骨面を露出すると大きな肉芽組織が残存し、骨欠損となっていました。
このような不良な肉芽組織が存在すると、治癒不全が起き骨や欠損部の回復が得られません。
当該部位はかなり昔に抜歯をしているとのことで、抜歯後ずっとこの状態であったのかなと思います。
 
少量であれば、自己免疫で自然消失や自然排出される可能性もありますが、嚢胞などの状態になっていると、抜歯と同時にしっかりと掻爬し取り出さなければ欠損部は骨回復を得ることができません。
 
インプラント前に骨造成が必要になりました。
3-6ヶ月後に再度CTを撮影したのち、インプラントを埋入していきます。
当院では将来的にブリッジであろうと、技師であろうとインプラントだろうと、抜歯時には確実に炎症物を取り切るようにしています。抜歯より時間がかかることもありますが、しっかりと取り切ることによりスムーズに次のステップへ移行することができます。
 
 
 
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