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知覚過敏を訴える人増えてきました

2021/12/02

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
寒くなってくると、水が冷たい。
水道の水も冷たいですし、空気が冷たいと体表面も冷たくなるため全てが冷たく感じるため、普段より「しみる」という頻度が高くなってきます。
 
外来でも段々と知覚過敏を訴える人が増えてきています。
 
むし歯でもないのに、冷たいものを食べたり飲んだりすると、歯がキーン、ズキーンとしみたり痛んだりするこの「知覚過敏」は、正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれます。
 

 
象牙質知覚過敏症の症状は、冷たい飲食物や歯ブラシがさわったときにしみる場合だけでなく、チョコレートのような特定の食べものを噛んだときにしみて、のちのちまで余韻が残る場合などさまざまです。
 
また、症状の程度も人それぞれに異なります。
 
では、神経が表面に出ているわけではないのに、なぜ神経にさわるような鋭い痛みとなるのでしょうか。
これには下記の歯の構造によるものとなります。
 

 
歯冠部は、表面を1~2㎜程度の厚みのエナメル質でおおわれています。

 

その内部は象牙質という細い管状の組織(象牙細管)の集まりでできており、象牙細管のなかは組織液で満たされています。
 
歯根部は、正常な状態では歯肉の下、さらに骨のなかに埋まっています。表面の比較的やわらかなセメント質が、内部の象牙質をおおう構造をしています。
 
通常、歯冠部の下部や歯根部の象牙質は歯肉の下に隠れています。しかし様々な原因により歯肉が下がったり、歯の表面がすり減ったり削れたりすると、象牙質が露出します。

 

こうして、象牙質細管口と呼ばれる象牙質細管の先端がむきだしになり、圧力、細菌感染による炎症、温度刺激などが加わると、象牙細管のなかの組織液が動いて神経に刺激を与えてしみたり痛みを感じたりすると考えられています。
 
治療としては、この露出してしまった象牙細管を出来るだけ封鎖すること。
封鎖するための薬液を使用したり、フッ素で再石灰化を促したり。
 
様々な方法で対処していきます。
あまり症状を放置すると、非常に強い歯髄炎に進行することもあるので気になる方は早めに歯科医院でチェックしましょう。
 
 
 
 
 
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