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根管治療後に外科的なアプローチを行った症例

2021/10/07

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日のブログで根管治療と外科治療の併用で感染根管治療の成功率は9割近く向上するという話をしました。
今回根管治療後に外科的なアプローチを行った症例となります。

 

 

 

根管治療終了後のレントゲン。
ブリッジはどうしても外したくないという希望もあり外さずに治療。
最終的には外す必要性を説明しています。

 

歯根端切除を行う予定となっているためややオーバーに根管充填しています。
レントゲンでもはっきり確認できる嚢胞壁。

 

切開し摘出しました。

 

 

 

嚢胞は一塊にして摘出。
完全に嚢胞となっている場合、嚢胞壁といって周りがしっかりとしているため崩れずに取り出すことができます。

 

逆にグジャグジャに掻き出すようにとってしまうと嚢胞壁が一部残存する可能性もあり再発リスクがあります。

 

撤去したのち、歯根先端部分を3mmの位置でピエゾサージェリーを用いて切断。

 

嚢胞撤去すると、一部上顎洞まで嚢胞が穿孔していたのがわかりました。

 

無理に掻爬してしまうと上顎洞を穿孔させてしまうリスクがありますので、丁寧に摘出する必要があります。

 

薬を入れて縫合して終了。
これだけ大きな嚢胞が存在しているとやはり噛み合わせなどに影響があります。

 

患者さん自身、うまく噛み合わない感覚がある、顎が痛くなってきたなどの症状が出現していました。

 

嚢胞の存在により咬合感覚が悪くなり、バランスが崩れていたのかもしれません。

 

今後治癒を待ってから再度補綴などの処置へ移行する予定となっています。

 

歯根嚢胞などは気がつくと大きく進行している場合があります。
症状もなく進行することがほとんどですので、定期的に歯科でチェックすると良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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