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感染根管治療と外科処置の併用

2021/09/30

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯科の治療の中でも比較的多い根管治療。
その中でも「感染根管治療」というものがあります。

 

感染根管治療とはその名の通り、感染した根管の治療であり細菌感染をしてしまった根管において根尖病巣を作り痛みが出現した場合など、感染根管治療を行います。

 

この感染根管治療の成功率は約40-90%。
感染根管治療も繰り返し行っている歯でさらに成功率は下がるというデータがあります。

 

外科的なアプローチをしない場合は、約70%の成功率と言われており10本中3本は治らないとされています。

 

しかし外科治療を併用すると約90%まで成功率が上がると言われています。

 

成功するための影響因子は様々あり、
・根尖病巣の存在や大きさ
・根管充填材の位置や質
・被せ物の質や適合
・根管の解剖学的形態が維持されているか

 

これらが主に影響する因子と言われており、その成功したかどうかの評価はレントゲン所見や臨床症状、機能的であるかどうかから判断されます。

 

一見、根尖病巣を取り切れたとレントゲン所見であっても、機能的に使えるものでなければ成功とされていません。

 

 

歯肉の腫脹にて来院された患者様。
レントゲン所見で明らかに大きく根尖病巣を認めます。
根管治療の必要性を説明し、根管治療開始。

 

 

 

根管治療は回数をかけるほど、細菌侵入などのリスクが高まりますので多くても3回ぐらい。
1-2回でラバーダム下で徹底して除菌します。
その後封鎖し、腫脹が残っていれば外科的な処置へ移行します。

 

今回も腫脹が軽度に残ることから嚢胞化している可能性があるため外科処置へ移行することとなりました。

 

感染根管治療と外科処置を組み合わせることで治癒経過は良くなる傾向にあります。

 

全ての症例で行うことはありませんし、外科が適応される症例と適応されない症例などありますので歯科医師と相談して進めるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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