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特に骨がなくなりやすい部位

2021/10/02

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯を欠損した後に、特に骨が吸収しやすい場所があります。
欠損した場合だけでなく、炎症が出現した際に骨が一気に吸収してくる場所。

 

それは上顎骨です。
上顎骨の中でも特に前歯において吸収しやすく、欠損後にいざインプラント治療などを行おうとして検査すると骨が全然ないなんてこともあります。

 

上顎の臼歯部も上顎洞の位置が低位にある方は抜歯後による骨吸収でスペースロスとなることが多いのですが、前歯の場合は、垂直的にも水平的にも骨が減りやすいのが特徴です。

 

インプラント計画用にCT撮影を行った方。
上顎前歯部は大きく吸収してしまっています。

 

もともと前歯は臼歯と異なり、歯根は単根です。
そのため骨の幅が臼歯に比べ狭いです。

 

さらに、海綿骨と呼ばれる柔らかい骨質をしているため抜歯の後や、炎症出現の後の骨吸収は大きくなりやすい傾向になります。

 

上顎前歯部は鼻腔までの距離をしっかりと確認すればインプラント自体は埋入できますが、1、2本欠損した中間欠損の場合のインプラント治療の場合は、骨幅と骨量が既存の歯の歯槽骨レベルと揃えないとせっかく治しても審美的に不良なケースとなる場合が多いです。

 

当然ながら、歯がある骨の高さや幅のレベルと欠損後に吸収してしまった骨のレベルを揃えないと歯が長く見えてしまったりしまいます。

 

そのため上の前歯のインプラント治療においては複数回骨造成などが必要となるケースがあります。
期間も少し長くなることもあります。

 

もちろん骨がしっかりとある場合は骨造成などの処置が必要ないこともありますので事前診査を確実に行う必要があります。

 

前歯のインプラント治療を考えている方は、しっかりと診査診断を聞いてから判断していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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