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新型コロナワクチン接種

2021/06/02

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

一般においても新型コロナウイルスのワクチン接種が高齢者を優先し始まってきましたね。
ワクチンに関して多くの方が不安を感じている様子です。

 

当院も今週からようやく接種が開始されました。
私は先月に2回接種完了しています。

 

体調はどうですか?とよく聞かれますが、私は1回目2回目とも何も変化はありませんでした。
筋肉注射なのでどうしても注射部位は少し重くなるのですが、許容範囲。

 

特別倦怠感もなくいつも通り生活することができました。
隣の本間先生のクリニックでは2回目の接種後半数のスタッフで発熱が出たとか。

 

比較的若い方にその傾向が強いようですね。
副反応はただ人それぞれですので、出たとこ勝負な感じはあります。

 

今回先行して流通しているファイザーの新型コロナワクチンは「mRNAワクチン」です。

 

このmRNAワクチンというものは歴史が浅く、
感染症予防ワクチンとしては2012年にインフルエンザに対してmRNAワクチンの概念実証が行われてから急速に研究が進み、

2017年にヒトにおける初めての感染症予防mRNAワクチン(狂犬病ワクチン)の臨床結果が報告されています。

 

しかし新型コロナパンデミック以前には狂犬病の他にもHIV・HPV・ジカ熱・チクングニア熱などに対する感染症予防mRNAワクチンの臨床試験が開始されていたものの、残念ながら実用化までには至っていなかったのが実際。

 

本当にここ数年から10年で開発が進んできた歴史の浅い新しいワクチンプラットフォーム。

 

このmRNAワクチンプラットフォームを用いた今回のワクチンは、観察期間は短期間であるものの、高い発症予防効果があるということが治験で明らかに。

 

 

 

さらに安全性についても接種直後(1週間以内)および短期的(3カ月以内)に起こる副反応のうち比較的高頻度で発生するものについてはデータが得られており、これらのワクチンの接種において注意すべき点が明らかになってきました。

 

これらより今回のワクチンはある程度の副反応はあるものの

 

「十分に有効であり、 流行拡大が続く現状においては重症化リスクや感染リスクの高い者への接種による利益は、副反応という不利益を大きく上回ると考えられる」

 

とのこと。

 

 

一方で考えるべき副反応や長期的(3カ月以降)なワクチンの安全性については未解明の部分が多く残されているのも現実。
 

いずれにしても導入時点ではこれらの新しいプラットフォームワクチンの性質のすべてが明らかになっているわけではなく、

 

既存ワクチンでは想定しなかったような事態も発生する可能性があるということを、接種する人は十分に認識しておかなければならないです。

 

つまりワクチン推進派とか反対派という議論は不毛であり、誰もわからないのが正解。

 

実は発がん性がめちゃめちゃ高かったりして、何かの疾患の引き金になったりする可能性も正直ゼロではないです。

 

昭和40年代に小児風邪にテトラサイクリン系の抗生剤シロップを服用したせいで、その年代の方々の歯の多くがテトラサイクリン歯(歯が帯状に変色してしまう現象)というのが発生した。

 

しかし当時はそんなことが起きるなんてわかっていなかったし、当然長期的なエビデンスもなかった。

 

今では禁忌になっているが、当時は当たり前に使用されていた。

 

そしてテトラサイクリン系の抗生剤の服用で感染から免れ寿命増進に寄与したことは間違いない。
そういった明確なベネフィットもある。

 

代償はあったが・・・

 

きっとmRNAワクチンも2030年になれば安全性は飛躍的に向上するし、今回のように全世界で集団接種しているためめちゃめちゃ母数が大きく、信用性も向上する。

 

でも残念ながら今は2021年。今この瞬間に決断を求められてしまっている。

 

実はmRNAワクチンの使用は2012年からアメリカでは全面禁止されていたぐらいですからね。

 

それをこの短期間でヒトに接種するのはよほどのこと。
 

今回の新型コロナは感染力が非常に強いけれども、感染後の重症化率は非常に低い。

 

少し前に「コロナはただの風邪だ」疑惑がありましたが、自身の免疫力に自信があるもしくは、戦える体力があるのであればワクチンは打たなくて良いと思う。

 

しかし先述したように感染力が強いため、高齢者や免疫機能が弱い方への罹患は非常に重くなる可能性が高い。

 

私も自分だけのことを考えれば打たなくても良いと思う。
だが、周りのことを考えればどうだろうか。

 

個々の難しい判断が求められるワクチン接種。
私は接種しましたが、今一度良く考えていくといいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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トライアスロンで健康ライフブログ(趣味のトライアスロンのレース記です)
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インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員