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顎の内側がボコボコしてきた

2020/10/26

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、患者さんより「年々顎の内側で骨が大きくなっている感じがある」との訴えがありました。

 

結論からいうと「下顎骨隆起」です。

 

下顎だと主に、舌側に認めることが多く、上顎だと唇側や口蓋と呼ばれる部分に認めることが多い傾向があります。
なぜこのようなものができるのでしょうか。

 

原因として現時点で考えられているのが、

 

・噛み締め
・食いしばり
・歯軋り
・過剰な噛む力

 

などが挙げられています。

 

上記により刺激を受けた顎の骨が過剰に増殖していくのです。

 

骨というのは一度できて終わりではなく、常に「リモデリング」という変化を起こしています。

 

骨に刺激が加わることや古くなってくると骨吸収が発生しますので、その壊された部分に「骨芽細胞」と呼ばれる新しく骨を作る組織がやってきます。

 

このリモデリングが頻繁に行われている部位で骨隆起が出来やすいと言われています。

 

徐々に大きくなる骨隆起が、悪性化することは滅多にありません。

 

そもそも細菌感染ではなく、ご自身の骨ですので心配することはありません。

 

しかし、大きくなることで発音する際に邪魔になってしまったり、義歯を作成するにあたり、骨隆起が邪魔になることがあります。

 

このような場合は、骨隆起を削ることがあります。

 

そして、根本的になぜ骨隆起が発生してしまっているのかをよく精査する必要があります。

 

過剰な力が慢性的にかかるということは、歯にとっても顎関節にとっても良くない可能性があります。

 

必要に応じてマウスピースの作成や噛み合わせの確認を行うべきだと思います。

 

顎の内側や外側にボコボコしているのが年々出てきたなという方は、一度歯科医院で精査をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員