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静脈内鎮静麻酔の保険適応

2020/05/07

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

4月より、静脈内鎮静麻酔の依頼件数がすごく増えてきています。

 

 

1番の要因としては、4月の保険改訂だと思います。

 

今まで、静脈内鎮静麻酔は時間と全身管理がすごく神経使う割に、信じられないほど保険点数が低く、とてもじゃないですが保険診療でできませんでした。

 

 

そのため、静脈内鎮静麻酔の方は、診療も全て抜歯含め自由診療として行わさせていただいておりました。

 

 

今回、保険改訂によりだいぶ保険点数が改善されたので保険診療の一つのメニューとして加えました。

 

 

静脈内鎮静麻酔とは、簡単にいうとリラックスしたり眠ったりできる麻酔です。

 

 

特に恐怖心の強い方や、神経的な嘔吐反射がある方に用いる麻酔方法でより簡易的なものだと笑気麻酔というものがあります。

 

 

笑気麻酔は、特に血管などは取らず、実行できますが効き目にコントロールが難しく、抜歯などを伴う外科処置にはあまり向きません。

 

 

静脈内鎮静麻酔はその名の通り、静脈内に鎮静薬をいれていく麻酔になるので、確実に効果が出ます。

 

 

 

眠らせる麻酔という認識が強い方が多くいらっしゃいますが、鎮静薬の投与ですので一般的には「神経の興奮を鎮める」「大脳皮質中枢の異常興奮を抑制する」「不安を鎮める」などの効果が期待できます。

 

 

ですので、基本的には眠らせることが目的ではありません。

 

 

高血圧などの基礎疾患がある方も、興奮による異常な血圧の変動を抑えられるメリットもあります。

 

 

当院で使用しているのは「ドルミカム」というベンゾジアゼピン系薬剤であるミダゾラムの一つです。

 

 

作用発現が早く、作用持続効果が短いので歯科治療には非常に適した作用時間になります。

 

 

ここで理解して欲しいこととしては、静脈内鎮静麻酔は、鎮静効果があるが、「鎮痛効果」はないということです。

 

 

一部静脈内鎮静麻酔で使用する薬剤において、鎮痛効果があるものもありますが当院で使用しているものには、鎮痛効果はありません。

 

 

そのため、歯の麻酔などの局所麻酔が必須になります。

 

 

といっても、最初に静脈内鎮静麻酔を行いウトウトと鎮静された状態で局所麻酔を行うため、最初に麻酔の「チクっ」と感じても忘れてしまっていますが・・

 

 

静脈内鎮静麻酔が適応になる方は、上記にも挙げておりますが、行動抑制が聞かない障害者の方なども適応されてきます。

 

 

もちろんできない疾患の方もあるため、必ず受付や歯科医師に相談をするようにしてください。

 

 

より不安のない治療ができるよう、様々なメニューを提供しています。

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員