左上ソケットリフト症例

カテゴリー/インプラント

左上ソケットリフト症例

治療内容
Details Chief complaint  左上の歯が痛くて噛めない

Treatment plan 左上第一大臼歯の抜歯
抜歯窩を利用したソケットリフトの実施
同時にインプラント埋入
Treatment Details
(治療の詳細)
患者様には歯科恐怖症が認められたため、静脈内鎮静麻酔下で手術を実施。
術前の画像診査にて、既存骨は約5mm確保されていた。
そのため、上顎洞挙上法としてソケットリフトを選択し、同時にインプラントを埋入。
初期固定も良好に得られ、安定した埋入が可能であった。

術前写真 術前写真

オペ直後写真 オペ直後写真

術後写真 術後写真

Outcome
(治療結果・QOLの変化)
静脈内鎮静麻酔を併用したことにより、患者様は「快適に治療を受けられた」と反応。
初期固定も良好であり、最小限の侵襲でソケットリフトを行いながら同時埋入が可能となった。
術後経過も安定しており、患者満足度は高かった。
Consideration
(考察)
上顎洞挙上には大きく分けてソケットリフトとラテラルアプローチによるサイナスリフトの2種類が存在する。
 
ラテラルアプローチ(サイナスリフト)
側方から上顎洞粘膜を挙上する方法
既存骨が4mm以下で初期固定が得にくい場合や、複数本のインプラント埋入を予定する広範囲症例で選択されることが多い
骨造成量が大きく確保できる反面、侵襲度は高い
 
ソケットリフト
抜歯窩またはインプラント窩から上顎洞底を押し上げる方法
既存骨が4mm以上存在し、かつ単独歯あるいは小範囲の埋入症例に適している
侵襲が少なく、患者の負担が軽いのが利点
 
今回の症例では、術前診査により既存骨が5mm存在しており、かつ左上第一大臼歯1歯のみの欠損部であったことから、ラテラルアプローチではなくソケットリフトを選択した。
その結果、最小限の侵襲で治療が可能となり、静脈内鎮静麻酔との併用で患者の不安も軽減できた。
本症例は、患者背景(歯科恐怖症)、既存骨量、欠損部位と範囲を総合的に評価し、低侵襲で予知性の高い治療法を選択した好例といえる。