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ホワイトニングは詰め物が多いとどうなる?見た目や効果への影響を解説

2025/09/29

歯の色見本と女性の口元

ホワイトニングを検討している方の中には、「歯の詰め物が多いと影響があるのでは?」と不安に感じている人も少なくありません。実際、詰め物や被せ物は天然の歯とは素材が異なるため、ホワイトニングによる色の変化に差が出る可能性があります。しかし、適切な準備やケアをすれば、影響を少なくしながら歯を美しくホワイトニングすることは可能なため、あきらめる必要はありません。

詰め物が多い場合のホワイトニングで考えられる心配や、その対策について知っておけば、ご自身が思い描く理想の歯に近づきやすくなるでしょう。この記事では、詰め物が多い場合のホワイトニングへの影響と対処法を紹介します。詰め物とホワイトニングの関係で悩んでいる人は、ぜひ参考になさってください。

ホワイトニングと詰め物の関係


詰め物が多いとホワイトニングの効果に差が出たり、見た目のバランスに影響したりするため、事前の理解や計画が大切です。ここでは、ホワイトニングと詰め物の関係や、仕上がりへの影響などについて紹介します。

詰め物が多くてもホワイトニングは可能

詰め物が多くてもホワイトニングを受けること自体は可能です。ホワイトニングは基本的に天然歯のエナメル質に作用する処置であり、詰め物があるからといって施術を受けられないわけではありません。しかし、セラミックやレジンなどの詰め物自体は白くなりません。

複数の詰め物がある場合は、仕上がりに差が出る可能性が高くなるため、事前に歯科医師と相談し、施術後の見た目のバランスを含めた治療計画を立てておくと安心です。また、必要に応じて、詰め直しを前提としたホワイトニングを検討するのもおすすめです。

詰め物や被せ物は白くならない

ホワイトニングをしても効果が出るのは天然歯のみであり、詰め物や被せ物自体は白くなりません。これは、詰め物や被せ物のような人工歯には漂白成分である過酸化水素などが作用しないためです。例えばコンポジットレジンのような人工物は、ホワイトニング剤の影響を受けず、施術前後で色は変化しません。

表面の汚れはクリーニングで除去できる

詰め物や被せ物はホワイトニングでは白くなりませんが、表面の着色汚れであれば、クリーニングによって落とせることもあります。歯科医院で行うクリーニングは、歯や詰め物の表面に付着したステインや歯垢を物理的に除去する方法で、見た目を改善する効果が期待できます。

人工歯には、経年とともにお茶・コーヒー・タバコなどの色素が沈着することがあり、これがくすみや黄ばみの原因になる場合があります。クリーニングを行うことで本来の色調に近づけやすくなるため、ホワイトニングの前段階として有効です。しかし、レジン自体が変色してしまっている場合は、クリーニングだけでは改善が難しいこともあります。

周囲の歯と色の差が目立つことも

ホワイトニングによって天然歯だけが白くなった場合、人工歯の素材がホワイトニングの影響を受けず色が変わらないため、詰め物や被せ物との色の差が目立つことがあります。特に前歯のように目立つ部位に古い詰め物がある場合、全体の色調バランスが崩れ、不自然な印象になるケースも少なくありません。

違和感を避けたい場合は、ホワイトニング後の歯の色に合わせて詰め物をやり直すと、自然な見た目に整いやすくなります。

また、詰め物が多い人や前歯の治療歴がある人は、仕上がりの色味についてカウンセリング時に具体的なイメージを共有しておくとスムーズです。希望する白さと現在の詰め物の状態をすり合わせたうえで治療を進めれば、満足度の高い結果が得やすくなるでしょう。

ホワイトニングの種類と詰め物の影響の違い

ホワイトニングの方法には、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。

ホワイトニングの種類によっては、白さの程度や仕上がりに差が出るため、詰め物との色の差がより顕著になることもあります。例えばオフィスホワイトニングは、周囲の天然歯が短期間で白くなるため、既存の詰め物が目立ちやすいです。

なお、それぞれ使用する薬剤の濃度や施術の頻度に違いがありますが、いずれの方法でも詰め物や被せ物が白くなることはありません。

詰め物が多い場合のホワイトニングの注意点


詰め物の数や状態によっては、ホワイトニング後に仕上がりに差が出る場合があります。特に変色や劣化が進んだ詰め物があると、色調のバランスを損なうおそれがあるため、注意が必要です。ここでは、詰め物が多い場合のホワイトニングで注意したい点について紹介します。

変色した詰め物や銀歯が浮いて見える

ホワイトニングを行っても、詰め物や被せ物には効果が及ばないため、治療後に色の差が目立つことが多いです。特に保険診療で使用されるレジンは、経年劣化により黄ばみや変色が起こりやすく、周囲の天然歯が白くなると逆に浮いて見えてしまうケースがあります。

銀歯の場合は素材自体の色が暗いため、ホワイトニング後に白くなった歯の中で、不自然に目立ちやすくなります。目立つ部位に変色した詰め物がある場合は、施術後の色調に合わせ、交換を前提にした治療計画を立てると自然な仕上がりに近づきます。

詰め物の素材によっては変色が起こる

詰め物や被せ物の素材によっては、年数が経過するにつれて劣化し、見た目や機能に変化が生じます。特にレジンのような素材は、毎日の飲食による着色や変色が避けられません。前歯など見た目に直結する部位であれば、違和感がさらに目立ちやすくなるため、気になる場合には対策が必要になります。

ホワイトニング後に新しい詰め物に交換する際は、変色が起こりにくく審美性の高い素材を選ぶのがおすすめです。治療の前段階で素材の特性や劣化の程度を確認し、色の差が目立たないように計画を立てると良いでしょう。

詰め物が多い人がホワイトニングをするときの対処法や選択肢


詰め物が多い人がホワイトニングを行う場合、仕上がりに違和感が出る可能性があるため、事前の計画が大切です。詰め物の色をどう合わせるか、どのタイミングで調整するかが自然な見た目につながります。ここでは、詰め物が多い人がホワイトニングする際の対処法や、詰め物を選ぶ際の注目点などについて紹介します。

ホワイトニング後に詰め物をやり直す

違和感のない見た目に仕上げるためには、前述の通り、ホワイトニング後に詰め物をやり直すという手段がおすすめです。

ホワイトニングによって天然歯を理想の白さにした後、その色に合わせて詰め物の色を選び直すことで、統一感のある自然な口元に整えられます。

事前に歯科医師と相談し、ホワイトニング終了のタイミングに合わせて詰め物や被せ物の作り直しを計画することで、見た目と機能を両立しやすくなります。詰め物の交換を前提として考え、治療計画を立てていきましょう。

ラミネートベニアやセラミックを選択する

見た目の自然さや色調の再現性を重視する場合には、ホワイトニング後の詰め物としてラミネートベニアやセラミックの詰め物・被せ物を選ぶ方法があります。

耐久性と色の安定性を兼ね備えたセラミックは、審美性を重視する人におすすめの選択肢です。ラミネートベニアは歯の表面をごく薄く削り、セラミックの薄い板を貼り付ける方法になります。レジンと異なり、セラミックは変色しにくく、光の透過性も高いため、天然歯に近い質感と色合いを再現しやすくなっています。特に前歯など目立つ部位に使用することで、白く整った美しい口元に仕上げることが可能です。

ホワイトニング後の歯の色に合わせて作製すれば、周囲の歯との調和も取りやすくなり、より整った美しさが生まれます。ラミネートベニアやセラミックは自由診療となるため、目的や予算に応じて検討しましょう。

色合わせのタイミングが重要

詰め物が多い状態でのホワイトニングでは、詰め物や被せ物の色合わせのタイミングも仕上がりの自然さに影響します。

まずホワイトニングを完了させ、最終的な歯の色が安定してから詰め物の色調整を行うのが基本的な流れです。天然歯の白さが確定する前に詰め物を作ってしまうと、ホワイトニング後に色の差が目立ってしまうおそれがあります。

特にオフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングを選ぶ場合、白さの変化がゆるやかな分、色の定着を見極める期間をしっかり設ける必要があります。色合わせを誤ると、不自然な印象につながるだけでなく、やり直しのコストも発生しかねません。理想の口元に近付けるために、歯科医師と相談しながら適切な順序とタイミングを守り、治療を進めていきましょう。

詰め物が多い場合は歯科医師と相談しながら進めよう

歯の模型と歯ブラシを使った歯磨き指導を受けている様子

詰め物が多い人がホワイトニングを検討する際には、歯科医師との綿密な相談が必要です。見た目や素材の違いによる影響を把握し、適切な進め方を選ぶことが仕上がりの満足度に直結します。ここでは、詰め物が多い場合のホワイトニングを実践する際に意識したいことについて紹介します。

カウンセリングで仕上がりイメージを把握する

詰め物が多い人は、ホワイトニングによる色の変化が天然歯と詰め物で異なるため、事前に歯科医師との綿密なカウンセリングが欠かせません。カウンセリングで仕上がりのイメージを明確にしておくことで、必要に応じた詰め直しの検討や施術の順序などを事前に調整できます。

事前にシェードガイド(歯の色の見本)を確認し、目標にする白さの設定を共有して、不自然さのない仕上がりを目指しましょう。

複数の施術を組み合わせてみる

詰め物が多く歯全体の色調バランスに課題がある場合、ホワイトニングだけでなく、セラミックの詰め物やラミネートベニアといった複数の施術を組み合わせるのもおすすめです。口腔内の状態によっても適した施術は異なるため、希望や予算に合わせ、どんな方法であれば色ムラを整えられるか医師と相談してみましょう。

しっかり治療計画を立てておく

詰め物が多い場合、ホワイトニングは単独の処置ではなく、詰め物の再製作やクリーニングを含む、総合的な治療の一環と考えるとよいでしょう。事前に治療全体のスケジュールや内容を把握し、無理のない計画を立てておくことが重要です。

特に色調調整のタイミングを誤ると、不自然な仕上がりや追加の再処置につながる恐れがあるため、理想の仕上がりに近付けるためにも計画の確認は欠かせません。ホワイトニングの種類や施術期間、詰め物の交換時期などをひとつずつ確認しながら進めることで、納得できる治療が行えるでしょう。

まとめ

ホワイトニングは天然歯のみに作用するため、詰め物が多い場合は色ムラが出てしまう可能性があります。古い詰め物・被せ物がある場合は、最初にホワイトニングを行ってから、天然歯の色調に合わせて人工歯を審美性の高いものに交換するのがおすすめです。

詰め物が多くても、事前の計画によって理想に近いホワイトニングができます。歯科医師と相談しながら、素材選びや色合わせのタイミングを慎重に判断しましょう。小嶋デンタルクリニックでは、歯にしみにくい、痛みの少ないホワイトニングを採用し、色を確認しながら丁寧に治療を進めていきます。

セラミックもオールセラミック、e-max、ジルコニアなど審美性の高いさまざまな素材を取り扱っていますので、ホワイトニング後の色調に合わせた詰め物の交換が可能です。詰め物が多く、ホワイトニングに不安のある方も、ぜひお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員