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歯周病は予防できる!セルフケアの重要性と効果的な対策法

2025/09/22

歯ブラシと歯磨き粉、デンタルフロス、コップが並んでいる

歯周病は初期段階では自覚症状が乏しいため、早期の対策だけではなく、罹患しないように予防が重要です。進行すると歯を支える組織が破壊され、最終的には歯を失うリスクも高まりますが、日々のセルフケアや生活習慣の見直し、歯科医院での定期検診を組み合わせることでリスクを軽減できます。

この記事では、歯周病を予防するために必要なセルフケアの基本や、歯科医院で受けられるケアについて詳しく紹介します。

歯周病予防を取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考になさってください。

なぜ歯周病の予防が重要なのか

歯磨きをしている女性

歯周病は一度進行してしまうと、元の健康な状態に戻すことは難しくなり、重度になれば歯を失うリスクも高まります。治療にかかる経済的・身体的負担も決して小さくありません。

ここでは、なぜ歯周病の予防が重要であるかについて紹介します。

歯周病の進行と歯を失うリスク

歯周病は、日本人の成人が歯を失う原因の第一位です。

歯を支える歯茎や骨などの組織を破壊する疾患で、進行すると歯のぐらつきや脱落の恐れがあります。特に重度に進行すると、治療によって症状を止めることはできても、失われた歯周組織を完全に回復させるのは難しくなってしまいます。

歯を失えば咀嚼力が低下し、食事の楽しみや栄養摂取にも影響が及ぶでしょう。さらに、歯周病による口腔内環境の悪化は全身疾患とも関係があり、糖尿病や肺炎、心疾患、早産などのリスクを高める可能性も指摘されています。

このような問題を考えれば、歯周病予防や治療がいかに大切かが分かります。健康的な生活を送るためにも、歯周病対策は欠かせません。

歯周病の初期症状は気付きにくい

歯周病の初期段階では、痛みや大きな違和感がほとんどないため、なかなか気付かないという特徴があります。歯茎の軽い腫れや出血といった症状も、疲れや一時的な不調と勘違いして見逃されることが多いです。

そのため、歯周病が発覚した時にはすでに中等度以上に進行しているケースも少なくありません。早期に発見して対処すれば比較的軽い処置で済む一方、気付かずに放置してしまうと重度に進行し、治療期間も長くなってしまいます。

初期段階から異常を察知するのは難しいため、症状がない段階から積極的に予防策を取り入れることが重要です。

治療よりも予防のほうが負担が少ない

歯周病の治療には、スケーリングやルートプレーニングのような専門的な処置が必須になるほか、進行度によっては外科的治療が必要になる場合もあります。

このような治療には経済的負担のほか、通院回数や治療期間の長期化、身体への負担といった側面も無視できません。特に重度になると治療費が高額になりやすく、家計的・精神的なストレスも大きくなるでしょう。

一方、予防に力を入れれば、比較的少ないコストと労力で健康な状態を維持できる可能性が高まります。ブラッシング習慣や定期検診といった、比較的実践しやすい行動で罹患や再発を防ぎやすいため、長期的な視点で見れば、予防のほうが負担が少ないでしょう。

毎日のケアで歯周病予防を

様々な色のデンタルフロスと歯間ブラシ

日々のケアを怠ると、歯垢や歯石が蓄積し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。正しいブラッシングや口腔ケアグッズの活用など、自分でもできる歯周病対策を取り入れていきましょう。

ここでは、効果的なセルフケアのポイントを紹介します。

正しいブラッシング習慣

歯周病予防の基本は、正しいブラッシングを毎日欠かさず続けることです。歯と歯茎の境目にブラシの毛先を45度の角度で当て、小刻みに振動させながら丁寧に磨くように意識してください。力を入れすぎると歯茎を傷めてしまうため、適度な力加減も必要です。また、1日2回以上、特に就寝前は時間をかけて磨くようにしましょう。

短時間で済ませるのではなく、時間をかけ、歯面全体をまんべんなく磨く意識を持つことが大切です。ブラッシングを習慣化し、歯垢をため込まない環境を作ることが歯周病予防の第一歩になります。

デンタルフロスや歯間ブラシの役割

歯ブラシだけでは落としきれない歯間の汚れを除去するためには、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が不可欠です。歯周病は歯と歯の隙間から進行しやすいため、歯間部をいかに清潔に保つかが重要になります。以下のように、デンタルフロスと歯間ブラシの使い分けが有効です。

  • デンタルフロス…歯と歯の間が狭い部位
  • 歯間ブラシ…歯と歯の隙間が広い部位

使用する際は、歯茎を傷つけないようにやさしく操作しましょう。歯間清掃を習慣化することで、歯周病のリスクを軽減しやすくなるため、ぜひ取り入れてください。

薬用歯磨きや洗口液の活用

歯周病予防には、薬用成分を含む歯磨き粉や洗口液の活用も効果的です。薬用歯磨き粉には、抗菌作用や歯茎を引き締める効果が期待できる成分が配合されているものが多く、毎日のブラッシングに取り入れることで歯周病菌の繁殖を抑えやすくなります。

洗口液はブラッシングだけでは届きにくい部分の汚れにも作用するため、口腔内全体のケアに効果的です。ただし、洗口液だけで汚れを落とすことはできないため、あくまでもブラッシングの補助として取り入れることをおすすめします。

生活習慣の見直し

歯周病予防には、口腔ケアに加えて生活習慣の改善も欠かせません。特に喫煙は歯周病の大きなリスク要因とされており、禁煙することで歯茎の血流が促進され、治療効果が高まる効果が期待できます。

また、ビタミンCやカルシウムを豊富に含む食品を積極的に取り入れれば、歯茎や歯周組織の健康維持に役立つでしょう。

このほか、以下のような工夫もおすすめです。

  • 十分な睡眠
  • ストレスの軽減
  • 適度な運動 など

このような生活習慣も、口腔内の健康維持に役立ちます。

定期検診で歯周病予防のためのプロのケアを受けよう


セルフケアに加え、歯科医院で定期検診を受け、専門的なクリーニングや口腔内チェックを行うことで、歯周病の予防効果を高められます。ここでは、定期検診で受けられるケアとそのメリットについて紹介します。

歯石除去で歯のクリーニング

歯石は細菌の温床であり、放置すると歯周病が進行しやすくなるため、歯科医院での定期的なクリーニングは歯周病予防に欠かせません。毎日のブラッシングを続けていても、歯と歯茎の境目や歯周ポケットには歯垢が残りやすく、やがて歯石となって付着します。

歯石は自宅のケアでは除去できないため、歯科医院でのスケーリングが必要です。歯石除去を定期的に行うことで、口腔内の健康を長期間維持しやすくなります。

口腔内の異常を早期発見・早期治療

歯周病は進行するまで目立った自覚症状が現れにくいため、異常を早期に発見するためには歯科医師による定期的・専門的なチェックが役立ちます。

定期検診では、歯茎の腫れや出血、歯周ポケットの深さなどを専門家の視点でチェックするため、早い段階で異変を見つけられるでしょう。自覚症状が出る前の早期に対応すれば、治療も比較的軽度で済み、歯や歯茎へのダメージを抑えられるでしょう。また、口腔内の健康状態に合わせた適切なアドバイスを受けられる点も、セルフケアにはないメリットです。

歯科医院でのクリーニングとセルフケアの違い

歯科医院で行うプロフェッショナルクリーニング(PMTC)では、専用器具を使って歯面を徹底的に磨き上げ、バイオフィルムと呼ばれる強固な細菌膜も除去します。

自宅でのブラッシングやフロスによるケアは歯周病予防の基本ですが、セルフケアだけでは除去できない汚れも少なくありません。プロフェッショナルクリーニングにより、口腔内の汚れをリセットし、セルフケアでは難しい部分のリスクを軽減できます。

かかりつけ医を持つメリット

定期的にかかりつけの歯科医院で診察を受けることで、過去の治療履歴や生活習慣を把握したうえで、より的確なケアプランを提案してもらえます。

体調やライフスタイルに合わせたアドバイスを受けられるため、継続的な予防効果も高まるでしょう。また、慣れ親しんだ歯科医師やスタッフへ気軽に相談できる環境であれば、歯科医院への通院ハードルが下がり、結果的に歯周病やそのほかのトラブルを防ぎやすくなります。

歯周病の再発を防ぐために続けてほしいこと

歯磨きをしている女性

歯周病は一度治療が完了しても、ケアを怠れば再発しやすい疾患です。再発防止には、日々のセルフケアだけでなく、生活習慣の見直しや定期的な歯科医院でのチェックも欠かせません。

ここでは、歯周病の再発を防ぐために気を付けたいことや、生活の中で実践したいことを紹介します。

治療後もケアを続ける重要性

歯周病治療が終了しても、そこで安心してしまうのは禁物です。歯周病の原因であるプラークや歯石は、日々の生活の中で再び蓄積していきます。特に、歯周ポケットが深かった部位は再発リスクが高いため、より丁寧なケアが必要になります。

治療後もブラッシングや歯間清掃などの基本的なセルフケアを欠かさずに続け、汚れの蓄積を防ぐことが大切です。また、歯科医院での定期検診も予防や早期発見・早期治療に効果的です。定期検診を含め、継続的なケアを行い、歯周病の再発を防ぎましょう。

歯周病の再発リスクと管理

口腔内ケアが不十分だったり、喫煙や不規則な生活習慣が続いていたりすると、歯周病の再発リスクが高まります。

また、加齢や全身疾患の影響によって口腔内環境が変化し、歯周病が再発するケースもあります。再発を防ぐためには、日々のセルフケアだけでなく、定期検診で歯科医師のチェックとメンテナンスを受けることが重要です。自分自身のリスク要因を把握し、適切な管理を続けましょう。

中高年以降は特に注意

歯周病は年齢とともに発症リスクが高まるため、中高年以降は特に注意が必要です。加齢によって歯茎や骨の抵抗力が低下し、ちょっとした汚れの蓄積でも歯周組織にダメージが及びやすくなります。また、糖尿病などの全身疾患が歯周病を悪化させる場合も多く見られます。

そのため、中高年層はより一層セルフケアを徹底するとともに、定期検診の頻度を高め、早期発見・早期治療を心がけたほうがよいでしょう。中高年は働き盛りや育児中など、忙しい人も多いかもしれません。しかし、歯の健康を損ねては、仕事や生活の質にも悪影響が出てしまいます。

定期的な歯科医院への通院をあらかじめスケジュールに組み込み、積極的な口腔内ケアを実践していきましょう。

家族も一緒に進めたい歯周病予防

歯周病菌は、食器の共有やスキンシップを通して、家族間で感染する恐れがあります。家族全員が予防意識を持って生活することが感染拡大の防止につながるでしょう。

例えば、家族で定期検診を習慣化したり、食後の歯磨きを声かけし合ったりするだけでも、予防効果が期待できます。また、子どもも一緒に口腔内ケアを習慣化することで、将来にわたる口腔健康の土台を作ることにもつながります。

家族で協力し、健康な口腔環境を維持していきましょう。

まとめ

歯周病は初期の自覚症状がほとんどないまま進行し、最終的に歯の喪失にもつながるリスクのある疾患です。しかし、正しいセルフケアや生活習慣の見直し、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせれば、予防や再発防止の効果が高くなります。

早期発見・早期対応を心がけ、日々のケアを怠らず、長期的な視点で口腔内の健康維持に努めることが大切です。健康な歯と歯茎を守るために、無理なく実践できる対策から始めましょう。小嶋デンタルクリニックでは、定期検診やプロフェッショナルクリーニング(PMTC)をはじめ、歯周病予防を意識する患者さんへ幅広いサポートを提供しています。

また、個室診察のため、プライバシーに配慮したい、できる限りリラックスしたい患者さんのご要望にも対応可能です。

歯周病予防に興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員