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小児歯科は何歳まで通える?年齢の目安と通院のポイントを解説

2025/09/19

小児歯科で母親に抱っこされながら、診察を受ける子ども

子どもの歯の健康を守るために、小児歯科の定期的な通院が推奨されています。

しかし、成長するにつれて「小児歯科には何歳まで通えるのだろう」と疑問を持つ親御さんや保護者の方も多いのではないでしょうか。小児歯科は一般的に乳歯〜永久歯に生え変わるまでのケアを中心としていますが、永久歯への生え替わりや発達状況によって、対応や対象年齢が変わる場合もあります。

この記事では、小児歯科の対象年齢や通院のメリット、目安を超えても通院するケースについて詳しく紹介します。

小児歯科は何歳まで?対象年齢と基本的な考え方


小児歯科は子どもの成長段階に応じた専門的な治療を行う歯科医院ですが、「何歳まで通えるのか」は意外と知られていません。一般的には小学校高学年くらいまでを目安にすることが多いものの、永久歯の生え替わりや発達状況によって柔軟に対応する場合もあります。

ここでは、小児歯科の対象年齢や考え方について紹介します。

一般的には12歳頃までが目安

明確な決まりはありませんが、小児歯科の対象年齢は、一般的に12歳頃までが目安とされています。この年齢は、多くの子どもにとって永久歯が生え揃う時期にあたるためです。

12歳前後になると歯の構造や噛み合わせが大人に近づくため、成人歯科への移行を検討するタイミングになります。

ただし、小児歯科によっては中学生以降も診療を続ける方針をとっている場合もあり、一律に12歳で区切られるわけではありません。通院している小児歯科の方針を確認しながら、一般歯科へ切り替えるタイミングを考えましょう。

永久歯への生え替わりが関係

小児歯科に通う年齢の目安は、永久歯への生え替わりと関係しています。

乳歯がすべて抜けて永久歯が生え揃う頃、子どもの口腔環境は大きく変化し、噛み合わせや歯並びに影響を及ぼす問題が起こりやすい時期です。そのため、この時期には成長に応じた適切なケアが必要になります。

こうした成長段階に合わせたきめ細かいサポートを行うため、永久歯が安定するまでは小児歯科に通院を続けるとよいでしょう。生え替わりが完了し、噛み合わせや口腔機能に問題が見られない場合には、成人向けの一般歯科に移行します。

永久歯の生え替わりは個人差も大きいため、歯科医と相談しながら判断しましょう。

小児歯科ごとに方針がある

小児歯科が対象とする年齢には一定の目安があるものの、実際には各歯科医院ごとに方針が異なっています。

例えば、「○歳まで」と区切っている歯科医院もあれば、「必要に応じて○歳頃まで診療を続ける」としている歯科医院もあります。かかりつけの小児歯科でどのような対応を行っているのかを事前に確認し、将来的な移行のタイミングについても担当医と話し合っておくとよいでしょう。

発達の個人差も考慮される

小児歯科の通院期間を考える際には、発達の個人差も注目したいポイントです。

子どもの成長には個人差があり、永久歯への生え替わりの時期や口腔機能の成熟度にも違いが見られます。そのため、年齢だけを基準に通院終了を判断するのではなく、発達段階に応じた柔軟な対応が必要です。

例えば、12歳を過ぎても乳歯が残っていたり、噛み合わせに問題がある場合には、引き続き小児歯科でのフォローが望ましいでしょう。逆に、永久歯が順調に生え揃い、口腔内の健康状態も良好であれば、一般歯科への移行が検討されます。

子どもを小児歯科へ通わせるメリット


小児歯科は単に乳歯の治療を行うだけではなく、子どもの成長段階に合わせた総合的なサポートを提供し、多くのメリットをもたらします。ここでは、小児歯科へ通わせることで得られる主なメリットについて詳しく紹介します。

子どもの成長段階に特化した治療が受けられる

小児歯科では、子どもの成長段階に応じた専門的な治療が提供されています。乳歯と永久歯では構造や役割が異なるため、適切な知識と技術を持った歯科医による対応が欠かせません。

例えば、生え替わりの時期には噛み合わせや歯並びに注意しながらケアを行い、必要に応じて矯正治療も検討されます。

さらに、虫歯になりやすい乳歯特有のリスクにも配慮し、子どもの年齢や生活習慣に合わせた予防処置を進めていきます。

成長に伴う口腔内の変化をきめ細かく見守り、必要なタイミングで適切な対応をしやすいことが、小児歯科のメリットです。

歯科医院を怖がらない成長が期待できる

幼い頃から小児歯科に通うことで、「歯科医院は怖い場所」という恐怖心がなくなり、通院のハードルを下げられることもメリットです。多くの小児歯科では、子どもがリラックスできる環境づくりに力を入れており、明るい内装や優しい対応を心がけています。

治療に対する恐怖を減らすため、最初は簡単な診察やブラッシング指導からスタートし、徐々に歯科医院に慣れさせるなどの工夫を行っていることが多いです。歯科医院を身近な存在として受け入れることができれば、将来的にも定期検診を継続しやすくなり、歯の健康維持につながります。

幼い頃から予防歯科への意識が高まる

小児歯科では単なる治療だけでなく、予防の重要性を子どもにも分かりやすく伝えています。幼い頃から正しい歯磨き習慣や食生活の大切さを教えることで、自然と予防意識が育まれるでしょう。

例えば、フッ素塗布やシーラント処置などの予防処置を受けることは、虫歯予防への意識が高まるきっかけになります。

さらに、子ども自身が自分の歯を大切にしようとする気持ちを持つことは、日常生活でのセルフケアの質にも直結する可能性が高いです。定期的な通院によって歯科医院のスタッフや親御さんから褒められることで、子どもは達成感を持ち、自主的なケアへの意欲も高まるでしょう。

予防によって健康的な成長をサポートできる

小児歯科への通院は、単に虫歯や歯並びの問題を防ぐだけではなく、子どもの健やかな成長全体をサポートする役割も果たします。歯の健康は食生活や発音、さらには身体全体の発達にも密接に関わっています。

例えば、虫歯や噛み合わせの問題があると、しっかりと噛めないために消化不良や栄養不足につながる可能性があります。

小児歯科では、こうした問題を未然に防ぎ、子どもが正しい食習慣を身につけられるようにサポートします。

目安の年齢を超えても小児歯科へ通うケース


小児歯科は一般的に12歳までが目安だと前述しましたが、実際には子どもの成長や個別事情に応じて、それ以降も通院が続く場合があります。ここでは、目安年齢を超えて小児歯科へ通う代表的なケースを紹介します。

中学生以降も対応している小児歯科の考え方

小児歯科の中には、中学生や高校生になっても引き続き診療を行う医院があります。子どもの成長過程を一貫してサポートするためです。

例えば、永久歯の噛み合わせや歯並びの問題が完全に落ち着くまで、継続的に経過観察や必要な処置を行うことが望ましいとされます。診療方針は医院によって異なるため、気になる場合は一度歯科医師に相談してみましょう。

発達や医療的ケアが必要な子どもへの対応

小児歯科では、歯の発達がまだ幼い子どもや、虫歯、噛み合わせなどの治療が長引いている子どもに対して、年齢にかかわらず柔軟な対応を行うこともあります。

虫歯の治療が終了していない、噛み合わせの問題が解消していないといった場合には、小児歯科での経過観察やケアが継続されることも少なくありません。

保護者や本人の希望

子ども自身や保護者の希望によって、小児歯科への通院を継続するケースも見られます。

例えば、子どもが小児歯科の雰囲気に安心感を覚えている場合や、信頼できる歯科医に引き続き診てもらいたいという意向がある場合です。思春期は心身ともに大きな変化が起こる時期であり、歯科受診に対する不安やストレスを抑えるためにも、慣れた環境で診療を受けたいと考える子どももいるでしょう。

また、保護者にとっても、これまでの経過をよく知る小児歯科医に任せることで、安心して子どもの成長を見守れるというメリットがあります。

移行のタイミングは歯科医と相談して決める

小児歯科から一般歯科への移行タイミングは、単純に年齢だけで判断するのではなく、歯科医との相談によって決めるべきです。例えば、以下のような点に注目する必要があるでしょう。

  • 永久歯が生えそろっている
  • 噛み合わせや口腔機能が安定している
  • 本人が成人歯科に適応できる精神的な準備が整っている など

小児歯科医は、子どもの成長を確認しながら移行が適切な時期について的確なアドバイスを行います。

無理に早い段階で移行させるのではなく、本人の状態や希望を尊重しながら自然な形でステップアップするとよいでしょう。

小児歯科の主な治療・予防内容


小児歯科では、子どもの成長に応じた専門的な治療や予防が行われています。主な内容としては以下が代表的です。

  • 乳歯や生え替わりの管理
  • 歯並びのチェック
  • 虫歯の予防処置(フッ素塗布、シーラント処置など)
  • ブラッシング指導 など

このようなケアにより、乳歯の健康維持だけでなく、永久歯への生え替わりを考えながらの口腔管理がしやすくなります。

また、虫歯の早期発見・早期治療も重視されており、歯並びや噛み合わせを整えるためのチェックも欠かせません。数か月ごとの定期検診がおすすめです。

年齢別で多くなる歯のトラブルは?

健康な歯と虫歯のキャラクターの周りに、歯ブラシ、フロス、デンタルミラー、探針が置かれている

乳歯が生え始める乳幼児期、食習慣が発達する幼児期、永久歯への生え替わりが始まる学童期、それぞれに特有のリスクが存在します。ここでは、年齢別に注意すべき主な歯のトラブルと、その対策について紹介します。

【0~3歳】虫歯リスクと予防策

0~3歳の時期は、乳歯が生え始める時期です。この頃は歯のエナメル質が薄く、虫歯菌に対して弱いため、虫歯リスクが高い状態だと考えておきましょう。特に離乳食が終わる1歳半頃からは要注意です。

虫歯を防ぐためには、乳歯が生えた段階から適切な口腔ケアを始めることが重要です。具体的には以下のような習慣を取り入れてみましょう。

  • ガーゼや小児用歯ブラシで優しく歯を磨く
  • 仕上げ磨きを習慣にする
  • 甘い飲食物の摂取頻度を控える
  • 定期的に歯科医院でフッ素塗布をする など

この時期は親御さんが主体的に管理し、虫歯のない口腔環境を整えましょう。

【3~6歳】おやつの習慣と虫歯リスクの増加

3~6歳の時期は、食事以外におやつを摂る習慣が本格化する時期であり、虫歯リスクがさらに高まります。特に、砂糖を多く含むお菓子やジュースの摂取が頻繁になると、歯に糖分が長時間付着したままになり、虫歯の原因となるため注意が必要です。

以下のような生活習慣を身に付けるように、親御さんも一緒に取り組んでみましょう。

  • 食後やおやつの後に必ず歯を磨く
  • 甘いものを摂取するタイミングや回数をコントロールする
  • おやつの時間は決め、だらだら食べ続けない

また、万が一虫歯ができてしまったら、早めに歯科医院を受診しましょう。

【6~12歳】永久歯への生え替わりと口内環境の変化

6~12歳は、乳歯から永久歯へと生え替わる時期です。

この時期は歯の生え替わりによる口腔内の変化が大きく、歯列が乱れやすいことや、清掃が行き届かない箇所が増えるため、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。また、まだ歯質が未成熟なため、永久歯も虫歯にかかりやすい状態です。

以下のような習慣を取り入れて対策していきましょう。

  • 適切なブラッシング指導を受ける
  • 仕上げ磨きの継続
  • 定期的な歯科検診
  • シーラントやフッ素塗布

定期的な歯科検診は特におすすめです。歯の成長の確認やシーラント、フッ素塗布などのほか、虫歯や歯肉炎の早期発見・早期治療につながります。

まとめ

小児歯科は、子どもの成長段階に合わせながら専門的な治療と予防を行います。一般的には12歳頃までが対象とされますが、明確な年齢制限はないため、いつ一般歯科に切り替えるべきか迷ったら、かかりつけの歯科医師と相談することが大切です。

年齢に応じたトラブルやリスクを理解し、適切なタイミングでの歯科受診を心がけることが、将来の口腔内の健康維持につながるでしょう。

小嶋デンタルクリニックでは「こども専門歯科治療」にも力を入れ、「痛みの少ない」「怖くない」治療を心がけています。個室治療のため、お子さまのプライバシーも万全です。

診察前には歯科教育(トレーニング)で診察台や治療内容の体験・説明をして、お子さまに自信や安心感を持ってもらってからの治療スタートになります。興味のある方は、小嶋デンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員