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小児歯科とは?診療内容・通院のタイミング・メリットをわかりやすく紹介

2025/09/19

小児歯科で親子が歯の模型を使って説明を受ける様子

小児歯科とは、子どもの成長に合わせた診療やケアを専門に行う分野であり、単なる虫歯治療だけでなく、将来の健康な永久歯を育てるためのサポートを行っています。

子どもの歯の健康を守るために、早い段階から小児歯科の受診を検討する保護者の方が増えています。子どもの頃から小児歯科の受診やオーラルケアを生活習慣に取り入れれば、健康的な永久歯への生え替わりを目指しやすくなるでしょう。

この記事では、小児歯科の役割や一般歯科との違い、具体的な診療内容、通院のタイミング、小児歯科に通うメリットなどについて紹介します。これからお子さまの小児歯科の受診を考えている方は、ぜひ参考になさってください。

小児歯科とは?

歯の模型と歯ブラシ

小児歯科は、乳歯や永久歯の生え始めた子どもたちを対象に、歯の健康を守ることを目的とした専門診療分野で、成長に応じた予防管理や、歯並び・噛み合わせのチェックなど幅広いサポートを行っています。ここでは、小児歯科の役割や一般歯科との違いについて紹介します。

小児歯科の役割と対象年齢

小児歯科の主な役割は、子どもたちの歯の健康を守り、成長をサポートすることです。例えば、以下のような処置を行います。

  • 虫歯予防の指導
  • フッ素塗布
  • シーラント
  • 定期検診
  • その他、虫歯など口腔トラブルの治療や対応

対象年齢は明確に定められているわけではありませんが、乳歯が生え始める生後6か月頃から、永久歯が生えそろう中学生頃までを目安とする場合が多いです。

「6か月頃からなんて早いのでは?」と思うかもしれませんが、早すぎることはありません。生え始めたばかりの乳歯は虫歯になりやすく、放置すると永久歯の歯並びや発育にも悪影響を及ぼす可能性があり、早期からのケアが重要です。

小児歯科と上手に付き合い、早期から思春期頃まで、子どもの成長に寄り添いながら、生涯にわたる歯の健康づくりを進めましょう。

一般歯科との違い

小児歯科と一般歯科の違いは、対象にしている年齢層と診療方針です。一般歯科は主に成人を対象に虫歯や歯周病の治療を行うのに対し、小児歯科は成長過程にある子どもの口腔環境を守り、育てることを重視しています。具体的な内容としては以下があります。

  • 乳歯の健康管理
  • 永久歯への生え替わり時期のサポート
  • 噛み合わせの観察 など

このように、成長過程の子ども特有の課題に応じた診療を行う点が小児歯科の特徴です。また、小児歯科では診療時の子どもの心理的ケアにも重点を置き、治療に対する恐怖心を和らげて通院しやすくする工夫や、歯科医院への抵抗感を持たせないような対応を心がけています。

予防中心の診療が多い

小児歯科では、虫歯の早期発見と予防に重点を置いた、予防中心の診療が行われています。虫歯ができてから治療するのではなく、そもそも虫歯をつくらないようにするためです。予防方法の一例としては以下が代表的です。

  • 定期的なフッ素塗布
  • 歯磨き指導
  • シーラント(歯の溝を埋める処置) など

子どもの成長に合わせて、口腔内環境の変化を丁寧に管理することにより、虫歯のリスクを減らし、将来の健康な歯を守りやすくなります。

予防中心の診療は、子ども自身の健康意識を育てると同時に、親御さんにも正しいオーラルケアの知識を伝える機会にもなります。ぜひお子さんと一緒に取り組んでください。

小児専門ならではの配慮・対応

小児歯科では、子どもの年齢や性格に応じた細かい対応を行い、歯医者通いに抵抗感を持たない工夫をしています。

例えば、初めての診療時にはいきなり治療を始めるのではなく、歯科医院の雰囲気に慣れてもらうところからスタートする場合もあります。また、段階的なステップアップを取り入れている歯科医院も多いです。

例えば、当院・小嶋デンタルクリニックでも、診察室の雰囲気を確認することから始まり、診察台の体験や治療内容の説明など、子どもの緊張をほぐしながら段階的に進める工夫を実践しています。また、保護者の方への丁寧な説明や、家庭でのケアについてのアドバイスも重視し、家族と協力しながら予防や治療を進めていける環境を整えているのも小児歯科ならではです。

小児歯科で受けられる診療内容

小児歯科で診察を受ける子ども

小児歯科では、虫歯の予防と治療を始め、歯並びや噛み合わせのチェックなど、健やかな成長をサポートする診療を行っています。ここでは、小児歯科で受けられる主な診療内容について紹介します。

虫歯予防や治療

小児歯科で重点を置く治療のひとつが、虫歯の予防と治療です。虫歯ができる前に防ぐことを重視しているため、定期的なフッ素塗布やシーラントによる溝の保護などの予防処置が積極的に行われています。それぞれ期待できる効果は以下が代表的です。

フッ素塗布
  • 歯の表面を強くし、虫歯に対する抵抗力を高める
シーラント
  • 奥歯の溝を樹脂で埋め、食べかすや菌を溜まりにくくする

虫歯が見つかった場合は、子どもに負担をかけないように配慮しながら治療が進められるため、恐怖心を抱きにくく、通院への抵抗感も少なくなります。虫歯リスクを下げつつ、早期発見・早期治療をするためにも、定期的な通院がおすすめです。

歯並びや噛み合わせのチェック

小児歯科では、歯並びや噛み合わせのチェックも重要な診療項目です。乳歯の段階から噛み合わせを観察することで、将来的な歯列不正や顎の成長異常を早期に察知できます。

例えば、口呼吸の癖は噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があり、生活習慣の指導が必要になる場合があります。また、永久歯への生え替わりの時期には特に注意深い観察が求められ、必要に応じて矯正治療(後述)への橋渡しも必要です。

過剰歯への対応

過剰歯とは、本来の本数よりも多く歯が生えてくる状態を指します。永久歯の生え方に影響を及ぼす恐れがあるため、小児歯科での早期発見と対応が重要です。

過剰歯は痛みを伴わない場合も多く、子ども本人や親御さんが気付かず、定期検診でのチェックで発見されることも少なくありません。生え替わりの時期に自然に見つかるケースもありますが、歯並びや噛み合わせに悪影響を与える可能性があり、早めの対応が望ましいです。

矯正治療

小児歯科では、必要に応じて矯正治療を検討する場合があります。矯正専門医が審美面と機能面の両方を考慮してプランを立てることで、よりバランスの取れた歯並びを目指せる点が小児矯正の特徴です。

大人になってからの大掛かりな矯正を回避できる可能性もあり、子どもの将来の負担を軽減するためにも、検討する価値はあるでしょう。当院・小嶋デンタルクリニックでは、矯正専門医がお子さまの状態を確認し、治療計画を立て、機能面・審美面を両立させたトータル的な矯正治療を行っています。

お子さまの歯並びや噛み合わせが気になっている方は、一度当院へご相談ください。

成長段階に応じた治療計画

小児歯科では、子どもの成長段階に合わせた治療計画が重視されます。乳歯が生える頃から虫歯予防を中心に、口腔内の健康管理や正しい歯磨き習慣の定着を図ります。

永久歯への生え替わりが始まる時期には、歯並びや噛み合わせを観察し、必要であれば矯正治療も検討されるでしょう。成長の各段階で適切なケアを積み重ねることが、将来的な口腔内の健康維持につながります。

小児歯科に通うメリット

歯ブラシで歯磨きをしている子ども

小児歯科に通うことは、子どもにとってはもちろん親御さんにもメリットが多い選択です。

歯科医院に慣れ、怖がらずに診療を受けられるようになるだけでなく、将来の健康な永久歯の育成にも好影響を及ぼすことが期待できます。ここでは、小児歯科に通うことで得られる主なメリットについて紹介します。

子どもが怖がらない診療環境

小児歯科では、子どもが怖がらずに診療を受けられる環境づくりが重視されています。

明るい雰囲気や優しい声かけによって、初めての歯科受診でも安心して治療に臨めるよう工夫している小児歯科がほとんどです。また、治療の前に器具に触れさせるなど、子どもの不安を取り除くための段階的なアプローチも多く取り入れられています。歯科医院に対して恐怖心を持ちにくくなるため、治療への抵抗感が少なくなり、将来的にも通院を続けやすくなるでしょう。

将来の健康な永久歯につながりやすい

小児歯科に通うことで、将来の健康な永久歯を育てやすくなります。乳歯の段階から適切なケアを受けることで、虫歯や歯並びの問題を未然に防ぎやすくなり、永久歯の生え方にも好影響を与えることが多いです。

例えば虫歯の管理は重要で、乳歯の虫歯を放置すると下から生えてくる永久歯に悪影響を及ぼす恐れがあるため、早期からの管理が求められます。定期的な検診やフッ素塗布、歯磨き指導などを通じて、口腔内の健康状態を維持しながら、正しい成長を促すサポートを受けましょう。

定期検診で得られる安心と習慣付け

定期的に歯科医院を訪れることで、口腔トラブルの早期発見・早期治療が可能になり、負担が大きい治療を避けやすくなります。また、定期検診を習慣化することによって、「歯医者は怖い場所」というイメージが薄れ、自然な通院習慣が身に付くでしょう。

予防中心の診療を受ける中で、歯を守る意識を少しずつ育むことも期待できます。歯科医院への定期的な訪問を当たり前のこととする生活習慣をつけることは、長期的な口腔内の健康維持につながるでしょう。

歯科医院への「慣れ」が将来のプラスに

幼少期から歯科医院に親しみ、慣れておくことで、大人になってからも歯科通院をためらわず、必要なタイミングで治療や予防に取り組めるようになります。

歯科医院に対する恐怖や不安が強いと、治療の必要性を感じても受診を先延ばしにしてしまい、結果的に症状を悪化させるリスクが高まってしまうため、「慣れ」は将来的にも重要なポイントです。子どものうちから歯科医院に慣れておくことは、将来の健康管理のためにも大きな意義があります。

小児歯科へ行くタイミングと注意点


ここでは、小児歯科に通い始める目安や、受診時に意識すべき注意点について紹介します。

通い始める時期の目安

小児歯科に通い始める目安は、乳歯が生え始める生後6か月頃から1歳前後が望ましいとされています。

乳歯は永久歯の発育にも影響を及ぼすため、早期からのケアが重要です。この時期から通院を始めることで、虫歯リスクが高まる前に適切な予防処置を受けやすくなります。歯科医院の雰囲気に慣れる意味でも、特に問題がなくても早めに一度受診しておくことをおすすめします。

どんな時に受診を検討するか

小児歯科の受診を検討するタイミングにはいくつかの目安があるため、子どもの歯の状態をよく観察しましょう。例えば、以下のような状態は受診をお勧めします。

  • 虫歯のような黒ずみがある
  • 歯並びに違和感を覚えた
  • 歯の生え方に異常を感じた など

このような場合、早めの相談が望ましいです。また、口呼吸や指しゃぶりなどの癖が続いている場合も、噛み合わせや歯並びに悪影響を及ぼす可能性があるため、受診して相談してみましょう。

定期検診の頻度や意識する点

小児歯科での定期検診は、一般的に3か月から6か月ごとの頻度がおすすめです。

ただし、子どもの成長や虫歯のリスクによって適切な頻度は異なるため、歯科医師と相談しながら決めましょう。定期検診では、虫歯の有無だけでなく、歯並びや噛み合わせのチェック、歯磨き指導、フッ素塗布など幅広いケアが行われます。

検診の際には、普段の歯磨きの状況や気になる点を積極的に相談し、家庭でのケアにも反映させてみてください。

事前に確認しておきたいこと

小児歯科を受診する際には、持病やアレルギー、服薬中の薬、普段の生活習慣についても伝えられるよう準備しておきましょう。また、小児歯科選びの際には、子どもに配慮した環境が整っているかも事前に確認しておくと安心です。

治療が行われる際には事前に説明が行われるため、疑問点は遠慮せずに質問し、不安を解消してから治療をスタートさせましょう。

まとめ

小児歯科への早期通院は、虫歯や歯並びの問題を予防し、子どもの健やかな成長をサポートすることにつながります。

乳歯が生え始めたタイミングでの受診が推奨されており、定期的な検診によって口腔内の異常を早期に発見しやすくなる点は見逃せないメリットです。小さいうちから定期的に歯科医院に通うことで、子どもが歯科医院に慣れ、将来的にも適切な口腔ケアを続ける習慣が身につきます。

適切なタイミングで受診し、家庭でのケアとあわせて口腔内の健康を守りましょう。小嶋デンタルクリニックでは、お子さまが「歯医者は怖い」と思わない環境を整え、一人ひとりに寄り添った診療とケアをしています。

お子さまの成長段階に応じたきめ細かい口腔ケアや、矯正専門医による歯列矯正など幅広く対応しておりますので、小児歯科をお探しの方はお気軽にご来院ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員