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歯が欠けた!すぐに歯医者に行けない時にできる応急処置
2025/09/10

突然歯が欠けてしまったとき、すぐに歯医者に行けない状況では、痛みや不安に加えて、どのように対応すればよいか迷う人も多いでしょう。
放置すると症状が悪化する恐れがあるため、正しい応急処置を知っておくといざという時に役立ちます。
また、欠けた歯の大きさに応じた治療方法、歯が欠ける原因や対策、よくある疑問についても知っておくとよいでしょう。
この記事では、歯が欠けた直後にできる対処法や、歯科医院へ行くまでに注意すべきポイントを紹介します。
もしも歯が欠けてしまった時に落ち着いて行動できるよう、ぜひ参考にしてください。
歯が欠けたけどすぐに歯医者に行けない時の対処法3つ

歯が欠けた場合、すぐに歯医者に行けない状況でも、適切な応急処置を行うことで痛みを軽減し、悪化を防ぎやすくなります。ここでは、歯科医院へ行くまでに自宅でできる3つの基本的な対処法を紹介します。
鎮痛剤を飲む
歯が欠けて痛みがある場合は、鎮痛剤を服用することで痛みを軽減できます。痛みが強いからといって過剰に服用することは避け、用法・用量を守りましょう。
また、鎮痛剤はあくまで一時的に痛みを和らげる手段です。根本的な治療にはならないため、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
止血をする
欠けた歯の周囲から出血している場合には止血を行いましょう。具体的には出血部分を圧迫する方法がおすすめです。以下の手順で進めてください。
- 清潔なガーゼやハンカチで出血部分を軽く圧迫する
- しばらくそのままにしておく
圧迫しすぎると傷口が広がる可能性があるため、強く押さないようにしましょう。止血後は患部に触れないよう注意し、舌や指で刺激を与えるのもできるだけ避けてください。
あまりにも痛みが強い場合には、前述の通り鎮痛剤の服用を検討しましょう。
口の中を清潔に保つ
歯が欠けた場合、口内の清潔を保つことも大切です。
食べかすや細菌が傷口に入り込むと感染や炎症を引き起こす恐れがあるため、うがいや歯磨きを丁寧に行うようにしてください。
欠けた部分を強く刺激しないように気をつけ、うがいはぬるま湯で優しく行い、歯磨きは柔らかい歯ブラシで慎重に行いましょう。マウスウォッシュも効果的ですが、刺激が強すぎるものは避け、患部を傷つけないように意識しながら取り入れてください。
歯医者へ行くまでも守ってほしい注意点

歯が欠けてしまっても、すぐに歯医者に行けない時もあるものです。その際、適切な対応を行うことで、スムーズな治療につなげやすくなるでしょう。ここでは、すぐに歯医者に行けない場合にしておきたい準備について紹介します。
欠けて取れた歯を保存する
歯が欠けた際、破片がある場合は捨てずに保管してください。無理に汚れを落としたりせず、適切に保存して歯科医院へ持参すれば、再接着ができる可能性が高まります。
以下の点を意識しながら保存してください。
- 乾燥を防ぐ
- ティッシュなどに包まず、清潔な容器に入れておく
- 牛乳に浸す
- (あれば)歯牙保存液に浸す
破片があるかないかで治療方針が変わる場合もあります。保存できたらできるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。
欠けて取れた歯を洗わない・消毒しない
欠けた歯の破片を保存する際は、水で洗浄したり消毒液に浸したりしないよう注意が必要です。
汚れが気になっても無理に取り除こうとせず、そのまま保存してください。
欠けた部分に触らない
欠けた歯の部分にはできるだけ触れないようにしましょう。指や舌で触れると、患部が刺激されて痛みや炎症が悪化するリスクがあります。
触れた手や舌から細菌が侵入し、感染症を引き起こす可能性も否定できません。
どうしても違和感が気になる場合は、うがいで清潔を保つ程度にとどめ、物理的な接触は極力避けるよう心がけてください。
できるだけ早く歯科医院を受診する
歯が欠けた際、痛みがない場合でも油断せず、できるだけ早く歯科医院を受診してください。欠けた部分から細菌が侵入し、虫歯や神経の炎症を引き起こすリスクがあるためです。
欠けた範囲や保存状態によっては、スピーディーな治療で歯を元に戻せる可能性もあります。
受診時には欠けた歯の破片も一緒に持参し、医師に状況を正確に伝えてください。
欠けた歯の大きさで変わる治療方法

歯が欠けたときの治療は、欠けた部分の大きさによって変わります。小さな欠けであれば比較的簡単な修復で済む場合もありますが、大きな損傷では抜歯など大がかりな治療が必要になることもあります。
ここでは、欠けた範囲別に選ばれる代表的な治療方法を紹介します。なお、あくまで一例であり、実際の治療方法は医師が診察の上で決定します。
【大きく欠けた①】被せ物
歯の欠けが大きい場合でも、歯根がしっかりしているときは被せ物で修復することが多いです。
被せ物(クラウン)で欠損部分を覆う形で装着し、見た目や噛む機能を回復させます。使用する素材は以下が代表的です。
- 金属
- セラミック
- ジルコニア など
それぞれ耐久性や審美性、費用に違いがあります。
どの素材を選ぶかは、欠けた範囲や部位、患者さんの希望によって歯科医師と相談して決めることになります。
【大きく欠けた②】抜歯
欠けた範囲が広く、歯の根や神経まで損傷している場合には、抜歯になることがあります。以下のような状態では抜歯が検討されるでしょう。
- 歯根が割れている
- 支持する骨が大きく失われている
このような場合、修復を試みても長期的な維持が難しくなるためです。抜歯後は失った歯の機能を補うために、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療が必要になります。
【中くらいに欠けた】詰め物・被せ物
中程度の欠けであれば、詰め物(インレー)や部分的な被せ物を使った補修が多いです。
レジンやセラミックといった素材がよく用いられ、強度や見た目のバランスを考慮しながら選択されます。
【小さく欠けた】詰め物
小さな欠けであれば、レジンを使った詰め物で補修するケースが多いです。比較的短時間で治療が完了し、自然な見た目に仕上がるため、患者さんへの負担も少なくて済みます。
ただし、修復した箇所は天然歯よりもやや脆いため、硬いものを噛む際には注意が必要です。
詰めた部分が再び欠けたり磨耗したりしないよう、定期的なメンテナンスを受けることが望ましいでしょう。
【保存状態がいい場合】歯科用接着剤で接着する
歯が欠けた際に破片が良好な状態で保存されていた場合、歯科用接着剤で元に戻す治療が可能なことがあります。
また、細かい破片になってしまっていても、歯科用プラスチック素材などで補う方法もあります。
乾燥や汚れが少ない破片であれば、見た目も機能もかなり自然に回復できる可能性が高いです。
破片は清潔な容器に入れ、乾燥しないように配慮したうえで早めに歯科医院へ持参しましょう。
具体的な保存方法については、前述の「欠けて取れた歯を保存する」を参考になさってください。
歯が欠ける原因や対策

歯が欠ける原因にはさまざまなものがあり、虫歯や歯ぎしりなどの慢性的なダメージに加え、事故やスポーツによる外傷も要因になります。ここでは歯が欠ける主な原因と、それぞれの対策について紹介します。
虫歯
虫歯によって歯質が脆くなると、軽い衝撃でも欠けてしまうことがあります。初期段階では自覚症状が少ないため、気付いたときには歯がもろくなっているケースも少なくありません。
虫歯を防ぐためには、毎日の丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診が重要です。
特に、歯と歯の間や歯ぐきの境目など、汚れがたまりやすい部分を意識して清掃しましょう。フッ素入りの歯磨き粉の使用もおすすめです。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな負担をかける原因です。特に就寝中の歯ぎしりは無意識に行われるため、気付かない人も少なくありません。
予防策としては、マウスピースの使用がおすすめです。
歯科医院で作成できるマウスピースを使うことで、歯にかかる負担を軽減し、欠けるリスクを下げやすくなります。
歯ぎしりや食いしばりについてお悩みの場合、歯科医院で相談できます。気になる人はぜひ診察を受けてみてください。
噛み合わせの問題
噛み合わせに問題があると、一部の歯に過剰な力が加わり、欠けるリスクが高まります。特に、以下のような場合は注意が必要です。
- 上下の歯が正しく接触していない
- 噛む時に左右で偏りがある
噛み合わせの異常は自然に治るものではないため、違和感を覚えたら早めに歯科医院で相談してください。
場合によっては、矯正治療やかぶせ物による調整が検討されます。
酸触歯(さんしょくし)
酸触歯とは、酸性の飲食物によって歯の表面が溶け、もろくなる状態を指します。炭酸飲料やスポーツドリンク、果物などを頻繁に摂取していると、知らず知らずのうちに歯のエナメル質が侵食され、欠けやすくなる現象です。
対策として以下がおすすめです。
- 酸性の飲食物を摂った直後はすぐに歯磨きをしない
- 先に水やお茶で口をすすいで中和する
また、比較的酸触歯になりやすい飲食物の例が以下になります。
- 食べ物
- オレンジ、パイナップルなど
- 飲み物
- 炭酸飲料、ワイン、ビネガードリンク、ビール、スポーツドリンクなど
このような飲食物を摂取したからといって、必ず酸触歯になるわけではありません。摂取後に適切な口腔ケアをしながら、適度に楽しみましょう。
外傷
転倒やスポーツ中の衝突など、外部から強い衝撃を受けた場合にも歯が欠けることがあります。
特に身体的接触の激しいスポーツ(ラグビーなど)ではリスクが高まるため、マウスガードの使用をおすすめします。
マウスガードは歯を直接守るだけでなく、顎や頭部への衝撃を緩和する効果も期待できます。
また、硬い食べ物にも注意が必要です。飴や氷などを無理に噛み砕こうとすると、思わぬトラブルを招く恐れがあります。
歯が欠けたときのよくある疑問

歯が欠けた際には、痛みの有無や自宅でのケア方法、歯科医院への受診タイミングなど、さまざまな疑問が生じるものです。
ここでは、歯が欠けた時に持つことが多い疑問や質問、その回答について紹介します。
歯が欠けたけど痛くないのはなぜ?
歯が欠けたにもかかわらず痛みを感じない場合、欠けた範囲が浅く、神経(歯髄)まで達していない可能性があります。
歯の表層にはエナメル質という硬い組織があり、ここだけが損傷した場合には痛みが出ないことが多いです。
しかし内部の象牙質や神経が外部刺激にさらされやすくなるため、後からしみる、痛むといった症状が現れる恐れがあります。
歯が欠けたときに歯磨きはしてもいい?
歯が欠けた場合でも、口腔内を清潔に保つために歯磨きは続けましょう。ただし、欠けた部分を強くこすらないように以下のような注意が必要です。
- 柔らかい歯ブラシを使う
- 刺激の少ない歯磨き粉を使う
このほか、うがいをこまめに行い、口の中を清潔に保つことも重要です。
歯が欠けたら何日以内に歯医者に行くべき?
日数にかかわらず、できる限り早めの受診をおすすめします。
欠けた部分を放置すると、汚れや細菌が侵入して虫歯や炎症を引き起こすリスクが高まります。
また、欠けた範囲が小さくても、噛み合わせのバランスが崩れ、さらに歯に負担をかける恐れもあります。
早めに診断と処置を受けることで、治療の選択肢が広がり、歯の機能回復が期待できるでしょう。
まとめ
歯が欠けた時は、すぐに歯科医院へ行けない場合でも適切な応急処置を行い、症状の悪化を防ぐことが大切です。
放置すれば虫歯や炎症リスクが高まるため、欠けた歯の保存や口腔内の清潔維持、鎮痛剤の適切な使用などを心がけ、できるだけ早く歯科医師の診察を受けましょう。
小嶋デンタルクリニックでは、欠けた歯の対応や、歯ぎしり・食いしばり防止のご相談を受け付けています。治療方法も幅広く、患者さんの状態やご希望を反映しながらの選択を心がけています。
欠けた歯の治療や修復、歯の欠損を防ぎたい方は、ぜひお気軽にご来院ください。
監修歯科医師
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医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA〔院長略歴〕
静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員 


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