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銀歯が取れたら歯が真っ黒だった!原因と効果的な対処法・予防法

2024/07/30

銀歯が取れて驚いた経験はありませんか。特に、取れた銀歯の下にある歯が真っ黒になっているのを見て、不安に思ったことがあるかもしれません。

本来なら白いはずの歯が、まるで虫歯のように真っ黒になっていれば驚くのは当然です。原因や対処法を知りたくなるのではないでしょうか。

原因に対して対処法や予防法を知っておくことで、銀歯が外れた時に適切なケアをしやすくなるでしょう。

銀歯の下が黒くなる原因はさまざまで、歯にトラブルがある場合や、銀歯の状態が変化していることなどが考えられます。

この記事では、銀歯が取れた後に歯が真っ黒になる原因や、その際の効果的な対処法、再発を防ぐための予防法などについて詳しく紹介します。

銀歯が取れて真っ黒だった原因は?

銀歯真っ黒

銀歯が取れ、下の歯が真っ黒になっているのを見ると、驚いたり不安になったりする患者さんは多いでしょう。真っ黒になっていたことにはいくつかの原因が考えられます。 ここでは、取れた銀歯の下の歯が真っ黒になっていた原因について紹介します。

銀歯の下が虫歯になっていた

銀歯の下が黒くなる一般的な原因のひとつに「虫歯」があります。「銀歯で覆っていたのに虫歯になるの?」と思うかもしれませんが、以下のような理由で虫歯になるケースがあります。

  • 銀歯の周囲から虫歯が進行した
  • 銀歯と歯の間の隙間に虫歯菌が入り込んだ

銀歯は劣化しにくい素材ですが、長期間にわたって口腔内に装着されていると、銀歯の周りから虫歯が進行する可能性があります。

細菌はとても小さく、約1μmの大きさしかないため、ほんの少しの隙間からでも入り込んでしまう厄介な存在です。

特に、銀歯と歯の間に隙間ができると、そこにプラークや食べ物の残りが溜まりやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。

銀歯の中で虫歯になると気づきにくいため、対応が遅れることは珍しくありません。そのまま虫歯が進行して歯の内部まで広がることが、歯を黒くする原因です。

銀歯の劣化による色素沈着

もうひとつの原因は、酸化や硫化による銀歯の劣化です。簡単に言えば酸化や硫化によって銀歯がサビてしまい、そのサビが歯の組織に色移りして歯が黒く変色してしまうのです。

口の中にある銀歯の硫化や酸化には、以下のような特徴があります。

  • 銀歯が空気や飲食物に触れると酸化や硫化が起きる
  • 銀歯の表面だけではなく、歯と銀歯に隙間があればその下でも起こる

銀歯の表面だけでなく、歯と銀歯の間に隙間がある場合、その下でも同じように酸化や硫化が進行します。

酸化や硫化は銀歯の劣化でもあるため、劣化した銀歯を見つけた場合は早めに歯科医院を受診してみてください。

また、酸化や硫化による劣化を早期発見し、適切な治療をするためには、虫歯同様に定期的な歯科医院への通院が効果的です。

銀歯が取れてしまう理由は?

銀歯真っ黒

銀歯が取れてしまう原因には、二次虫歯や経年劣化などさまざまなものがあります。ここでは、銀歯が取れてしまう代表的な理由について紹介します。

二次虫歯になっていた

銀歯が取れてしまう理由のひとつは二次虫歯(治療した部分が再度虫歯になってしまうこと)の発生です。

二次虫歯が進行すると、歯と銀歯の接着力が弱まり、最終的には銀歯が取れてしまうことがあります。

銀歯は虫歯を治療した際に装着されるものですが、装着しているうちに歯と銀歯の間に隙間ができるケースは珍しくありません。

この隙間に食べ物の残りやプラークが溜まると、前述の通り、虫歯を引き起こす細菌が繁殖しやすくなります。

二次虫歯を防ぐためには、日頃の歯磨きなどをさらに念入りにしたり、定期的な歯科検診を受けたりすることなどがおすすめです。特に以下の点は効果が期待できるでしょう。

  • 歯ブラシに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使う
  • 歯科医院でクリーニングを受ける
  • フッ素塗布などの予防処置

このようなケアは、二次虫歯による銀歯の脱落を効果的に防ぎます。ケアについては後ほど詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

経年劣化による脱落

経年劣化も銀歯が取れてしまう原因です。銀歯は耐久性のある素材で作られていますが、経年劣化は避けられず長期間にわたって使用すると、以下のような状態が現れます。

  • 銀歯が摩耗する
  • 歯と銀歯をつなぐ接着剤の効果が弱くなる

銀歯自体が摩耗したり、接着剤の効果が弱くなったりすることにより、歯との密着性が低下して、銀歯が取れやすくなります。

特に装着から数年が経過した銀歯は、見た目には問題がなくても内部で劣化が進行している可能性が考えられるため、歯科医院でのケアやチェックがおすすめです。

歯科医院では銀歯の状態をチェックするだけでなく、必要に応じて再接着や交換も行います。銀歯の経年劣化はセルフケアでカバーしにくいため、歯科医院での定期的なチェックを検討してみてください。

歯並びや噛み合わせの変化

歯並びや噛み合わせの変化も、銀歯が取れる原因のひとつです。歯並びや噛み合わせが変化すると、銀歯に過剰な力がかかり、取れやすくなることがあります。

人の歯並びや噛み合わせは、加齢や食生活、歯列矯正などで変化します。特に以下のような人は注意しましょう。

  • 成長期のお子さん
  • 高齢者の方
  • 歯列矯正治療を受けている患者さん

このような人は歯が動きやすいため、銀歯が取れる可能性がほかの人よりも高くなります。

歯並びや噛み合わせのチェック、歯列矯正治療のフォローアップなどは歯科医師が注意深く行いますが、自分で何らかの異常や違和感に気づいた際にはすぐに相談してみてください。

歯ぎしり・食いしばりによる歪み

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人も、銀歯が取れやすくなることがあります。歯ぎしりや食いしばりは歯に過度な力を与え、銀歯やその周辺の歯に負担をかけてしまうためです。

特に、就寝中の無意識のうちに行われる歯ぎしりは、銀歯に繰り返し強い力がかかるため、取れてしまうリスクが高まります。

このような場合には歯科医院でナイトガードを作成し、就寝中や歯ぎしり・食いしばりをすることが多いシーンで使用するのもおすすめです。

ナイトガードは歯ぎしりや食いしばりで生じる歯への負担を軽減させる効果があるため、銀歯も守りやすくなります。

小嶋デンタルクリニックでも、歯ぎしりや食いしばり対策になるマウスガードや、そのほかの対策のご提案が可能です。気になる患者さんは一度お気軽にご相談ください。

銀歯が取れて歯が真っ黒だった際の対応

銀歯真っ黒

銀歯が取れてしまい、下の歯が真っ黒になっているのを見たときにはいくつかの注意点を守って対処する必要があります。ここでは、銀歯が取れた時の対応について紹介します。

取れた銀歯は処分しない

銀歯が取れた時は、取れた銀歯を捨てずに保管し、歯科医院へ行く際に持参してみてください。以下のような理由があります。

  • 取れた銀歯が再利用できる場合がある
  • 銀歯が取れた原因が分かりやすくなる

歯科医師が取れた銀歯を見て「再利用できる」と判断した場合、新しい銀歯を作るよりも時間や費用をカットしやすくなります。

また、銀歯が取れた原因や状態を詳しく分析する材料にもなるため、より精密な治療計画を立て直すことができるでしょう。適切な治療方法を選択するためには大切なことです。

取れた銀歯は紛失しやすいため、保存袋(ジップロックなど)に入れるなど、自分が紛失しにくいと思う方法で保管してみてください。

口腔内ケアに注意する

銀歯が取れた部分は穴が空いていたり、象牙質が露出していたりなどデリケートな状態になっているため、虫歯のリスクが高くなっています。口腔内のケアは普段以上の注意が必要です。

以下のことを意識しながらケアしてみてください。

  • 歯磨きは取れた部分を避けてやさしく磨く
  • デンタルフロスや歯間ブラシで細かい場所を清掃する
  • うがい薬を使用して細菌の繁殖を防ぐ

取れた部分に直接強い力を加えないようにして、優しくケアすることを心がけましょう。食後にはしっかりと口をすすぎ、食べ物のカスを取り除くことも大切です。

取れた部分を清潔に維持することは、虫歯のリスクを減少させ、治療がスムーズに進むようにすることができます。

虫歯が原因で銀歯が取れた場合でも、優しいケアは虫歯への刺激を避け、痛みやしみる感覚を遠ざけることに役立ちます。

銀歯が取れた歯を使わない

銀歯が取れた部分の歯は弱く、使用することでさらにダメージを受ける可能性があるため、使用しないように注意しましょう。以下のような工夫がおすすめです。

  • 硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避ける
  • できるだけ反対側の歯で噛む

このような工夫で歯への負担を避けてみてください。銀歯が取れた場所にものが入ったり当たったりすると痛みを感じたり、場合によっては弱った部分の歯が割れてしまう恐れもあります。

工夫することでダメージを防ぎ、歯の状態を悪化させないようにしましょう。食事以外の時間でも、無意識にその部分に触れないように注意して、歯を守ることが重要です。

歯科医院で診察・治療する

銀歯が取れた場合、できるだけ早めに歯科医院で受診しましょう。

早期に受診することによって、二次虫歯の治療や新しい銀歯の作成、銀歯以外の治療法の提案など、患者さんにとってもっともメリットのある治療を始めやすくなります。

前述しましたが、取れた銀歯が手元にあるのなら、歯科医院へぜひ持参してください。取れた銀歯には今後の治療に役立つ情報が詰まっています。

また、銀歯が取れた際には痛みや不快感が出ていることも少なくありません。日常生活に悪影響が出る可能性もあるため、やはり早めの受診をおすすめします。

二次虫歯は予防が重要!効果的な予防法

銀歯真っ黒

一度治療した部分が再び虫歯になってしまう二次虫歯は、銀歯の下で進行することが多く、予防が重要になります。ここでは、二次虫歯の効果的な予防法について紹介します。

歯科医院で定期検診を受ける

二次虫歯を予防するためには、定期的な歯科医院での検診が役立ちます。歯科医師が銀歯の状態やその下の歯の状況を詳しくチェックするため、もしも虫歯ができた場合も悪化する前の状態で治療可能です。

必要に応じてクリーニングやフッ素塗布などの予防処置も行われるため、二次虫歯のリスクを大幅に軽減できるでしょう。

また、検診の際には、歯磨きやフロスの使い方など、適切な口腔ケアの方法について指導をうけられる点もメリットです。

定期的に歯科医院で検診を受け、銀歯の状態を常に良好に保ち、二次虫歯の発生を防ぎましょう。

口腔内ケアを入念に

日常の口腔内ケアを入念にすることも、二次虫歯の予防に重要です。無理のない範囲で以下のケアを取り入れてみてください。

  • 「食べたら磨く」を意識する
  • デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
  • 抗菌作用のあるうがい薬やマウスウオッシュを使う

デンタルフロスや歯間ブラシは、歯と歯の間や銀歯の周りに残った食べかすをしっかりと取り除けるため、歯ブラシだけのケアよりも口腔内を清潔にします。

また、抗菌効果のあるマウスウォッシュを使用することで口腔内の細菌が繁殖しにくくなり、虫歯防止に効果的です。

ほかにも砂糖を含む食品や飲料の摂取を控えたり、歯磨きをする時間がない時にはうがいだけでも心がけたりするなどの工夫も効果が期待できるでしょう。

二次虫歯予防効果が高い治療の選択

二次虫歯の予防には、治療方法の選択も重要です。銀歯の代わりに、耐久性が高く虫歯になりにくい素材の使用も考慮してはいかがでしょうか。

たとえばセラミックは、金属アレルギーの心配がなく、見た目も自然な仕上がりになるため、審美的にも優れています。

また、銀歯に比べて密閉性が高いため、二次虫歯のリスクを大幅に減少させられます。耐久性が高いことも魅力のひとつでしょう。

小嶋デンタルクリニックでもセラミック治療に力を入れており、銀歯が取れた際の選択が可能です。興味のある患者さんはお気軽にお問い合わせください。

まとめ

銀歯が取れ、下の歯が真っ黒になる原因は、銀歯の下で虫歯が進行していたり、銀歯が酸化や硫化によって変色していたりすることです。

取れた銀歯は捨てずに保管し、できるだけ早く歯科医院で診察を受けるようにしてみてください。歯科医師の判断によって適切な修復や再治療をすみやかに受けられます。

銀歯が取れた場合、取れた部分の歯を使用せず、口腔内ケアを丁寧に行って清潔を保ちましょう。デンタルフロスや歯間ブラシ、抗菌作用のあるうがい薬などの活用で細菌の繁殖を防ぎ、二次虫歯を予防しやすくなります。

また、セラミックのように、銀歯以外の素材による治療の選択もおすすめです。

小嶋デンタルクリニックでは銀歯に関するトラブルや、銀歯に代わる治療などについてご相談いただけます。銀歯でお悩みのある患者さんはぜひご連絡ください。

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員