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銀歯を白くしたい!費用相場・保険適用される条件は?メリット・デメリットも解説

2024/04/23

虫歯の治療では銀色の金属の被せ物や詰め物をしますが、その見た目の問題でコンプレックスを抱く原因になることも。

銀歯を白くしたい場合の治療方法は、保険治療と自費治療の2種類に分けられます。

この記事では、銀歯を白くする治療方法について詳しく解説します。

銀歯を白くするメリット・デメリットやそれぞれの治療方法の特徴もまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

保険治療:銀歯を白くする方法

銀歯を白くする

保険治療で銀歯を白くする方法は4つあります。

  • コンポジットレジン(プラスチック)
  • 硬質レジン前装冠
  • 硬質レジンジャケット冠
  • CAD/CAM冠

ここでは上記4つの方法の特徴やメリット・デメリット、適用条件をそれぞれ詳しく解説します。

コンポジットレジン(プラスチック)

コンポジットレジンはセラミック粒子と合成樹脂を混ぜ合わせた白い歯科用プラスチックで、虫歯の治療で使用されるケースが多く、適用範囲に制限がないため基本的に全ての歯に適用可能です。

歯に詰めた後で特殊な光を照射することで固まる性質があり、幅広い歯の形状に合わせて使用できます。

通常1〜2日程度の短期間で治療できるのが大きなメリットです。

また歯を削る量も比較的少ないため、歯の健康な部分を残しやすい特徴があります。

このように扱いやすいコンポジットレジンですが、強度が低く欠けやすいデメリットがあり、大きな虫歯や奥歯の治療には不向きです。

さらにコンポジットレジンは天然の歯の色に近づけるのには限界があるため、審美性を重視する場合には他の方法を検討する必要があります。

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、パラジウム合金という金属の表面に白いレジンを貼り付けた被せ物です。

前歯から3本目までの『中切歯』『側切歯』『犬歯』にのみ保険が適用されます。

中身が金属でできているため高い強度と耐久性を持ちますが、金属アレルギーがある方は使用できません。

またプラスチック素材であるため汚れが付きやすいデメリットがあり、年月が経つと変色することがあります。

硬質レジンジャケット冠

硬質レジンジャケット冠は、全体が歯科用プラスチックでできた被せ物です。

前から5番目の歯『第二小臼歯まで』の治療にのみ保険が適用されます。

金属を使用しないため、金属アレルギーがある方でも使用可能です。

また色も天然歯の色に近いため、審美性を重視したい場合におすすめできます。

ただし硬質レジンジャケット冠は時間が経つと変色したり歯垢が付きやすかったりといったデメリットもあるため、その点も踏まえたうえで検討する必要があるでしょう。

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、歯型のスキャンデータをコンピューターに入力し、歯の形に合わせてハイブリットセラミックブロックを削り出して作るものです。

前歯から第一大臼歯まで保険適用可能で、第一大臼歯に使用する場合は第二大臼歯が残っている必要があります。

セラミックにレジンを混ぜているため、レジンのみで作る硬質レジンジャケット冠よりも強度が高く割れにくいのが大きなメリットです。

ただし長年使用していると変色することがあり、柔らかい性質をしているためにすり減りやすいデメリットもあります。

自費治療:銀歯を白くする方法

銀歯を白くする

自費診療で銀歯を白くする方法は6つあります。

  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • ジルコニアセラミック
  • e-max
  • メタルボンド
  • ダイレクトボンディング

ここでは上記6つの方法の特徴やメリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説します。

オールセラミック

オールセラミックは、全体が歯科用セラミックのみでできたものです。

天然歯と見劣りしない自然な見た目が特徴で、前歯などの目立ちやすい部分の治療にも適しています。

またレジンや金属素材と比べて経年劣化が少ないのも特徴で、変形や変色の心配がほとんどありません。

金属を使用していないため、金属アレルギーのある方でも使用できます。

ただし銀歯と比べると強度が弱いため、食いしばりや歯ぎしりがある場合には不向きな場合もあります。

ジルコニア

ジルコニアは別名人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材を使用した治療方法で、高い強度を持つのが特徴です。

高い強度が求められる奥歯の詰め物や被せ物にも使用できます。

レジンのように変色したりすり減ったりすることがなく、銀歯のように劣化する心配もありません。

ただし強度が高い分、完成したジルコニアの研磨や微調整が難しく、合わない場合は再作成が必要になります。

また銀歯と比べて歯を削る量が多いのもデメリットです。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、歯の土台部分を強度の高いジルコニア、外側を審美性の高いセラミックで覆う治療方法です。

ジルコニアとセラミックそれぞれのメリットを上手く取り入れた治療方法で、高い強度を持ちながらも天然歯に近い見た目にできます。

ほかの詰め物や被せ物に比べると費用が高くなりがちですが、審美性と強度どちらも重視したい方には魅力的な治療方法といえるでしょう。

e-max

e-maxはニケイ酸リチウムガラスセラミックでできたセラミック素材で、金属やレジンを使わずに銀歯を白くできる治療方法です。

銀歯やレジンのように劣化したり変色したりする心配がなく、汚れが付きにくいため虫歯や歯周病のリスクも低いメリットがあります。

ジルコニアと比べると強度は劣りますが、ジルコニアセラミックと同様、強度と審美性のどちらも両立することが可能です。

メタルボンド

メタルボンドは金属冠の表面をセラミックで覆ったものです。

金属の強度とセラミックの審美性をあわせ持ち、オールセラミックと比べて耐久性が高い特徴があります。

また外側はセラミックですが、内側の金属が透けて見えたり歯茎が黒ずんだりする可能性があり、審美性を最重要視する場合には不向きかもしれません。

金属を使用しているため、金属アレルギーを持つ場合には選択できない治療方法です。

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、銀歯の代わりにハイブリッドレジンを詰める治療方法です。

保険適用のレジンはプラスチックのみで出来ていますが、自費診療のハイブリッドレジンは樹脂とセラミックを混ぜ合わせて作られています。

レジンと比べると耐久性に優れており、セラミックインレーやジルコニアインレーと比べて歯を削る量が少なく済むのが大きなメリットです。

しかしセラミックやジルコニアほどの強度や耐久性はないため、大きな歯や奥歯などの強い力がかかる部分の治療には適しません。

セラミック素材とプラスチック素材の違い

銀歯を白くする

セラミック素材とプラスチック素材には大きく3つの違いがあります。

  • 変色のしやすさの違い
  • 強度や耐久性の違い
  • 費用の違い

ここでは上記3つの違いについてそれぞれ解説します。

変色のしやすさの違い

セラミック素材とプラスチック素材は、変色のしやすさに大きな違いがあります。

セラミック素材は経年劣化しにくい素材のため、変色する心配がほぼありません。

一方プラスチック素材は長期間使っていると表面が歯ブラシや噛み合わせで削れ、劣化や変色が起こりやすくなります。

強度や耐久性の違い

セラミック素材とプラスチック素材(レジン)では、セラミックの方が強度や耐久性が高いです。

プラスチック素材は経年劣化が起こるため、大きな虫歯や奥歯に使用すると割れ・欠けが起こります。

セラミックは強い衝撃によって割れてしまうことがあり、金属に比べると強度は劣りますが、強度を高めたセラミック素材も登場しており、奥歯に使用できるものもあります。

費用の違い

セラミック素材とプラスチック素材は費用にも違いがあります。

プラスチック素材は条件もあるものの保険が適用されるため、比較的費用を抑えて治療可能です。

セラミック素材は保険が適用できない自費診療となるため、プラスチック素材と比べると治療費が高額になります。

費用をおさえて銀歯を白くしたいなら、保険が適用される治療方法を選ぶ必要があるでしょう。

ただし、プラスチック素材の場合は経年劣化が起こりやすいため、欠けや割れ、変色が起こった場合はいずれ治療をやり直さなければならなくなる可能性もあります。

歯科医師とも相談した上で、よく検討してみるのがおすすめです。

銀歯を白い歯にするメリット

銀歯を白くする

銀歯を白い歯にするメリットは以下の通りです。

  • 天然の歯のような美しい見た目にできる
  • 金属アレルギーになる心配がない
  • 銀歯で歯が黒くならない
  • セラミックは汚れがつきにくく虫歯リスクを減らせる

ここでは上記4つのメリットについてそれぞれ解説します。

天然の歯のような美しい見た目にできる

銀歯を白い歯にするメリットとして、天然の歯のような美しい見た目にできることが挙げられます。

笑った時や話している時に見える銀歯が気になる人にとって大きなメリットといえるでしょう。

白い歯にすることで、自然な笑顔を取り戻すことができ、それが自信につながります。

また清潔感や健康的な印象を手に入れられるため、人とのコミュニケーションにもプラスの影響を与えるでしょう。

金属アレルギーになる心配がない

銀歯の素材である金属はアレルギー反応を引き起こす可能性がありますが、金属を使用しない白い歯に変えることで、このようなリスクを回避できます。

例えばオールセラミックやe-max、ジルコニアなどは、金属アレルギーの心配がなく、プラスチックよりも高い強度を持ちます。

金属を使用しない素材を使うことで、口内での不快感やアレルギー反応のリスクを減らすことが可能です。

銀歯で歯茎が黒くならない

銀歯を使用していると、歯茎が黒ずんで見えることがあります。

これは金属イオンが歯茎に浸透することが原因で、歯茎が黒ずむことで笑ったときに見た目が気になってしまうことがあります。

ジルコニアやセラミック、プラスチックなどを使用した白い歯に変えることで、歯茎の黒ずみを防ぐことが可能です。

セラミックは汚れがつきにくく虫歯リスクを減らせる

オールセラミック・e-max・ジルコニアといった素材は、銀歯に比べて汚れが付きにくいという特徴があります。

表面がなめらかで、コーヒーやワインなどの色素が残りにくいため、日常生活でケアしやすくなります。

さらに汚れが付きにくくなることで、虫歯の原因となるプラークの付着を防ぎ、虫歯リスクを減らすことが可能です。

銀歯やプラスチック素材は表面に汚れがつきやすいため、虫歯リスクのことを考えるとセラミックなど審美性だけでなく高い機能性を持った歯がおすすめです。

銀歯を白い歯にするデメリット

銀歯を白くする

銀歯を白い歯にするデメリットは4つ挙げられます。

  • 金属に比べると耐久性が低い
  • プラスチック素材は変色や劣化が起こる
  • 金属よりも歯を多く削る必要がある
  • 自費診療の場合は費用が高くなる

ここでは上記4つのデメリットについてそれぞれ解説します。

金属に比べると耐久性が低い

強度の面のみで見ると、金属の方がセラミックよりも高い耐久性を持っています。

これは白い歯に使用される材質が金属よりも壊れやすく、割れやすい性質を持っているためです。

食いしばりや歯ぎしりなどの強い咬合力に晒されると、亀裂が入りやすかったり、破損しやすくなったりすることがあります。

ただし白い歯の中にも耐久性に優れた素材はあるため、強度や耐久性を重視する場合は、医師と相談のうえで治療方法を検討してみましょう。

プラスチック素材は変色や劣化が起こる

白い歯に使用されるプラスチック素材(レジン)は、時間と共に変色や劣化が起きやすい特徴があります。

日々の食事で摂取する色素の強い食品や飲料、また喫煙などによって色が変わりやすいため注意が必要です。

金属製の銀歯と比較すると、その変色や劣化は目立ちやすく、見た目の美しさを保つためには定期的なメンテナンスが必要になります。

審美性を重視する場合は、変色が起こりにくいオールセラミックやe-max、ジルコニアを選ぶといいでしょう。

金属よりも歯を多く削る必要がある

白い歯を装着するために歯を削る量が銀歯を装着する場合よりも多くなることがあります。

セラミック素材やプラスチック素材は、適切な強度と美しい見た目を実現するために、ある程度の厚みが必要です。

そのため自然な歯よりも多く削る必要が生じます。

自費治療の場合は費用が高くなる

銀歯から白い歯にする際、自費診療の場合は費用が高くなるデメリットがあります。

例えば、レジンよりも高い強度と審美性・耐久性を持つセラミック治療は保険が適用されません。

自費診療の場合の費用はクリニックによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

銀歯を白くする治療には保険治療と自費治療があり、保険が適用されるものなら費用をおさえて治療できます。

自費治療の場合は適用範囲が限られたり審美性や耐久性が低い場合があるため、強度や審美性を求める場合は自費治療を検討してみるのがおすすめです。

小嶋デンタルクリニックでは、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を提案しています。

しっかりとお口の中をチェックした上でご希望に寄り添い、患者さまに合わせた治療計画を作成しているため、銀歯を白くしたいと悩んでいる方はぜひ一度お気軽にご相談ください。