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違和感の原因

2024/02/21

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
左上の違和感と歯肉腫脹にて治療を希望された患者様。
 
レントゲン撮影を行い、根菅先端部に透過像を認めたため根管治療の必要性がわかりました。
 
しかし根管は石灰化傾向。
 
本来、歯の中に入っている神経は大きな神経から分岐してくるため石灰化することはありませんが、神経がなくなってしまい、未治療だったり、治療不十分でいたり、慢性炎症が長引くと石灰化することがあります。神経が生きている歯ではほとんどないのですが、神経がなくなった状態で感染が長引くと歯の防御反応が出て石灰化していきます。
 
石灰化するとどうなるか。
 
根管治療は、歯の中からアプローチしていくため治療が困難となります。
 
マイクロスコープを用いて慎重に石灰化した根管を探しながら開けていく作業が必要で、無理にアプローチしてしまえば、歯根破折や全く異なる方向に根管を作ってしまうことも。
 
歯の予後に関わります。
 

 
CT撮影を行い、3Dデータで確認すると石灰化を認めるほか、頬側の歯槽骨が大きく吸収してしまっている状態でした。治療該当している歯以外の手前の歯にも大きく歯槽骨を吸収してしまう病巣が確認。
 
根管治療で経過を見つつ、外科処置と併用して処置を行う予定です。
 
慢性炎症はその後の治療に大きな影響を与えることが多い傾向があります。
 
慢性炎症が長引かないように早めに治療アプローチを行うようにしましょう。
 
 
 

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