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深く埋入しすぎない

2024/02/02

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
インプラント治療を行う上で大切なポイントはいくつかありますが、その一つに埋入深度があります。
 
埋入深度とはインプラントを骨に埋入する際に、どの深さに入れるかということとなります。
 
インプラント体は当然ながら、骨の中に収まることがマストですので骨の中に入っていなくてはならないのですが、その入っている位置が深すぎても浅すぎてもいけないのです。
 
上記の写真で見ると、2本埋入の計画。
 
できるだけ2本の埋入ポジションは揃えています。
 
しかし骨の位置は揃っていないため、手間の方はインプラント体が骨から飛び出てしまっています。
 
これを飛び出ないようにするための方法は2つ考えられます。
 
– 埋入深度を深くして、骨内に全て収める
– 埋入深度は深くせずに、骨から露出した部位は骨造成を行う
 
埋入深度を深くすることで、インプラントは高い安定性を即座に取ることができます。
 
しかし被せ物がその分大きくなります。
 
必要に応じて歯肉付きの被せ物にしなければいけなく、清掃性が難しくなることがあります。
 
一方、埋入深度を深くせずに骨から露出した部分は骨造成を行うと、まず骨造成をしなければいけないステップが増えます。その分コストと、治癒期間、待機期間がかかります。
 
ここでもう一つ判断のポイントがあります。
 
それはどっちの方がインプラントが長期的に口腔内で安定するかです。
 
最新のエビデンスで言えば、やはり後者である埋入深度を深くしすぎないというところです。
 
被せ物の長さを適切にする、清掃性が高い環境にするということが間接的に大切となるため、そのためにも埋入深度は深くしすぎない必要があるということです。
 
そうなると感染した骨がフラットに回復しなければ骨造成が必要になるということになります。
 
インプラントを行うということは、長期的に口腔内で安定し使用し続けるということが最終的な目的となります。
 
そのためのことをよく考えてプランニングしていますので、気になるかたはご相談ください。
 
 
 

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