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麻酔が効かない理由は様々

2023/04/05

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
麻酔したのに全然効いていない!
効きづらい。
そんな経験ありませんか。
 
麻酔が効きにくいのはいくつか理由があります。
同じ量を入れているのに、麻酔が効く時と効かない時があるのはなぜでしょうか。
今日は簡単に麻酔の話。
麻酔奏効に影響が与えるのものというのがあります。
 
・炎症の程度
・全身状態
・骨の厚さ
 
歯科で行われる麻酔は浸潤麻酔です。
歯に直接麻酔をすることはそもそもできません。
歯は全体が硬組織に覆われているため麻酔液が直接入り込むことはできません。
あくまで浸潤麻酔と言って、歯肉に麻酔液を入れたものを歯槽骨を介して歯に浸潤させていく麻酔方法です。
そのため、骨が厚ければ当然麻酔液が浸潤しにくく、麻酔は効きにくい傾向があります。
 
次に炎症が強いとき。
痛みが強く時などの炎症が強く出ている時は、麻酔が非常に効きにくい傾向があります。
組織が酸性化にあるとそもそも麻酔液は弾かれてしまいます。
 
次に全身状態。
過度な緊張状態や、血圧や脈拍が高い時は麻酔は効きにくい傾向があります。
血流量や血流排出量に伴い麻酔液がどんどん薄まり効果が低くなってしまいます。
 
このように効きにくい理由はいくつかあります。
次にそれぞれの対処法。
 
骨が厚い方は、麻酔の量をそもそも増やすもしくは、伝達麻酔や歯根膜麻酔など麻酔方法を変更していく必要があります。
麻酔の量を増やすことは全身的にもリスクが高まりますので、出来るだけ麻酔方法を変更していきます。
 
炎症が強い時は、一旦は炎症を抑えるように内服などで対応することもあります。
緊急性が高い場合は、伝達麻酔や神経の炎症であれば神経に直接麻酔を入れるなどもします。
 
全身状態における時は、静脈内鎮静麻酔の併用を考えます。
バイタルが安定した状態、リラックスした状態であれば麻酔は非常に効きやすいです。
 
このように麻酔が効きにくいと感じていた方も実は理由が必ず存在します。
自分はなぜ効きにくいかを歯科医院でチェックしてそれに応じた麻酔をすれば、歯科治療はそこまで苦痛に感じないはずです。
一度相談してみましょう。
 

 
 
 
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