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神経はできるだけ残した方が良い
2022/12/06
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
神経はできるだけ残した方が良い。
多くの歯科医師が提唱し私も当然ながら感じます。
神経がなくなってしまった後のデメリットは数多くあります。
その中の一つ、歯根破折について。
歯は各神経支配より血流と一緒に歯髄と呼ばれる歯の神経に栄養を運び、その歯髄から歯の内側にある象牙細管を通じて歯に栄養を与えています。象牙質内に刺激が入ることにより2次象牙質と呼ばれる組織ができたりして歯髄をより守ったりなどがあり、歯としても強固に保つようになっています。
しかし歯髄いわゆる神経がなくなってしまうとどうなるか。
当然ながら応答は不能になります。
厳密に言えば、歯根膜という組織は神経をとっても残っているため応答不能ではなく反応は当然ありますが、冷たいものや熱いものでの反応はなくなっていきます。
そして神経がないことにより歯全体に行き渡っていた栄養もなくなり、歯は簡単にいうとスカスカの状態になり、割れやすい状態となります。
簡単にいうと乾燥した薪のようになります。
薪割りの時に、乾燥して軽くなった薪の方がよく割れますよね。
歯も同じで、神経を取ることにより内側から補填されていた水分がなくなり感染に対しても弱くなるし、外力に対しても脆くなる。
歯が脆くなるという現象はこうして起こります。
神経はできるだけ残した方が良いですが、もし取ることになったら確実な治療を受けることが大切です。
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