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根管治療した歯は被せた方が良いか

2022/11/11

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

奥の歯が咬合時だけ激痛。
原因はどこでしょうか。

 

・埋伏している親知らず
・感染根管による根尖病巣
・歯根破折疑い
・歯冠破折疑い

 

精査していくと、右上第二大臼歯が歯冠破折起きていました。
歯冠破折による、遊離破折片が歯肉に触り痛んでいたのです。

 

この歯は神経の治療を行っている歯牙。
患者さんは食いしばりが強く、咬合高径も低い状態。
今回は歯冠破折でなんとかなりましたが、歯根破折のリスクも高い状態です。

 

今回のような口腔内環境や背景から考えると、この歯は被せた方が良いと考えられます。
神経を治療することで、歯が乾燥しやすくなるため脆くなります。

 

だから全ての部位で被せないといけない訳ではなく、咬合関係や負荷の程度によっては部分修復で十分なこともあります。
特に前歯などはできるだけ部分修復で治療した方が審美的に有効な場合もあります。

 

しかし体重の2倍以上かかる臼歯部に関するとやはり被せ物にした方が良いのかなという印象です。
特に最後方となる臼歯に関しては、咬合力に抵抗できるようにした方が歯を残すという観点から考えても被せ物の方が有効なのではないかなと考えられます。

 

口腔内全体から長期的に機能できる歯を残すようにしっかりと計画を立てることが重要ですね。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員