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根管治療した歯は被せた方が良いか

2022/11/11

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

奥の歯が咬合時だけ激痛。
原因はどこでしょうか。

 

・埋伏している親知らず
・感染根管による根尖病巣
・歯根破折疑い
・歯冠破折疑い

 

精査していくと、右上第二大臼歯が歯冠破折起きていました。
歯冠破折による、遊離破折片が歯肉に触り痛んでいたのです。

 

この歯は神経の治療を行っている歯牙。
患者さんは食いしばりが強く、咬合高径も低い状態。
今回は歯冠破折でなんとかなりましたが、歯根破折のリスクも高い状態です。

 

今回のような口腔内環境や背景から考えると、この歯は被せた方が良いと考えられます。
神経を治療することで、歯が乾燥しやすくなるため脆くなります。

 

だから全ての部位で被せないといけない訳ではなく、咬合関係や負荷の程度によっては部分修復で十分なこともあります。
特に前歯などはできるだけ部分修復で治療した方が審美的に有効な場合もあります。

 

しかし体重の2倍以上かかる臼歯部に関するとやはり被せ物にした方が良いのかなという印象です。
特に最後方となる臼歯に関しては、咬合力に抵抗できるようにした方が歯を残すという観点から考えても被せ物の方が有効なのではないかなと考えられます。

 

口腔内全体から長期的に機能できる歯を残すようにしっかりと計画を立てることが重要ですね。

 

 

 

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