Blog
ブログ

垂直的歯根破折

2022/06/29

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 
歯根破折している歯を残せることはありますか?と質問を受けたので今日はその回答をします。

 

歯根破折とは、主に過去神経を治療している歯に起こる歯の破折であり、歯の土台である歯根部分が折れてしまうことを指します。

 

破折の仕方にも2種類あり、垂直的歯根破折と水平的歯根破折があります。
垂直的歯根破折の原因としては、過度に太いポストの存在や、不適切な補綴処置、薄くなった歯質が原因で垂直的破折を引き起こす可能性があります。

 

もう一つの破折である水平的歯根破折はほとんど外傷によって起こります。

 

破折の仕方や破折の部位によって残せる残せないの判断が変わってきてきますので、歯根破折が発生したイコール抜歯という構図にはなりませんが、予後不良の可能性は高いです。

 

特に垂直的歯根破折の場合は、抜歯となる可能性が高く、水平的歯根破折の場合は破折する場所と保存可能な歯根の長さで抜歯するかどうかを確認します。

 

咬合は垂直的な力が加わるため、どうしても垂直破折が起きている歯根においては常に垂直的な力が加わり破折を繰り返す傾向にあります。
そのため保存が限りなく難しいこととなっています。

 

破折の仕方によっては、固定などによるリペアも可能な場合もありますが長期的な予後としては良くない傾向にあります。

 

 

歯根破折を放置することにより、慢性炎症が発生することで炎症が停滞し、抜歯後に骨ができにくいという状況も起きます。
できるだけ早めの抜歯が望ましいですが、場合によっては保存が可能なこともありますので一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net