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歯根端切除

2022/05/06

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
前歯の根尖病巣が大きくなることで、通常の根管治療で改善されない場合があります。
そのような場合に外科的な治療を併用することがあります。
 

 

前歯の腫脹を訴えて来院された患者様。
過去に根管治療を行っており、保険外で被せ物を行っている。
そのためできるだけこの被せ物を外さないで治療をしたいという希望がありました。
 
外さないで治療となると、外科的なアプローチとなります。
患者様に歯根端切除の話を行い治療を行いました。
 
歯根端切除の方法は、まず部分的に切開を行い根尖部にかけて歯肉を剥離します。
そうすると、嚢胞化された組織が見えてきますので、まずは嚢胞を綺麗に掻爬していきます。

 

掻爬することで、綺麗な骨面が露出したことを確認した段階で、感染源となった歯根の先端を切除します。
 
歯根の長さによって切除する量は異なりますが、今回は3mmほど歯根をカット。
その後、逆根管充填と言ってMTAセメントなどを使用し根尖方向から一部材料をとってMTAセメントを詰めて封鎖します。
 
その後、骨面に抗生剤の軟膏を塗布し縫合します。
術後は一時的に腫脹しますが3日程度で引いてきます。
 
これを行うことで、再発するリスクもかなり低減されます。
外科的な侵襲が心配と思う方も多いですが、術式的にはそこまで侵襲度は高くないため術後も思ったより楽という声がほとんどです。
 
治らない根尖病巣がある方はご相談ください。
 
 
 
 
 
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