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上顎洞炎による疼痛か
2021/11/12
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
上顎臼歯部における痛みの原因は様々考えられます。
歯以外の原因も多く考えられることがあります。
左上の顎関節周辺から上にかけて痛むと訴えて来院された患者様。
今朝より急に痛みが出現してきたとのことで、今までは特に痛みなどはなかった様子。
口腔内には虫歯や歯肉腫脹など強い痛みに繋がりそうな所見はなし。
レントゲン撮影。
左上に埋伏した親知らずが存在し手前の歯を圧迫しているように見えますが、その歯に口腔内における臨床的所見はなく、神経の診査でも+。異常はなくその手前の歯も診査では問題なし。
色々と話を伺うと、2週間前に中耳炎と診断されて2日ほど抗生剤を内服していたという既往があり。
しかし、まだすっきりしていなく鼻もずっと詰まっているし走ったりすると痛みが出ることがあるとのこと。
レントゲン写真を今一度確認すると、上顎洞と呼ばれる副鼻腔の一つの透過性が亢進している状態。
本来上顎洞は空洞であるためレントゲンでは黒くなっているが、白くなっているということは何かしらの炎症所見が出ているという証です。
口腔内に臨床的所見がないことや、2週間前に中耳炎を発症している既往、副鼻腔炎様症状が強いことから上顎洞炎の疑いから投薬での治療スタートとしました。
埋伏している親知らずが起因している可能性もあり、親知らずが圧迫していることにより27の疼痛の可能性もありますが治療となると侵襲性を伴いますので、まず侵襲性の低いアプローチからスタート。
症状を見ながら一つ一つ疑われる原因を潰していくという形になってきます。
上顎の痛みは副鼻腔の存在など様々考えられます。
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