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下顎親知らずの分割抜歯
2021/10/11
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
下顎の親知らず、特に水平埋伏している親知らずの抜歯方法について。
このように下顎が完全に水平埋伏しています。
また歯根も2つに分かれて広がっています。
神経も非常に近そうなレントゲン所見です。
CT撮影を行うと完全に接している所見はないですが、かなり近接しているのがわかります。
そして歯根は完全に2つに分かれている状態です。
このような歯の抜歯はまず
1・埋伏部位を直視するため一部歯肉の切開と剥離
2・歯冠が露出していなければ一部露出させるための骨削合
3・歯冠の分割撤去
4・歯根の分割撤去
5・抜歯窩の掻爬
6・縫合
歯肉の切開ですが、歯冠の1/3が見えている状態であれば切開せずにアプローチすることが多いですが、埋まっている場合は、歯冠分割の際に粘膜を巻き込まないように、切開して剥離することが多いです。
歯冠分割の場合は水平に萌出してしまった場合のみ行います。
今回のように、事前に歯根が拡大している場合は最初から歯根を分割していきます。
2つの根を分岐している分岐部のところを削合。
一つ一つ撤去していきます。
そして感染している組織を撤去していきます。
最後に縫合して終了。
このような形となります。
抜歯時間は埋伏の状態にもよりますが、10分から20分ぐらいで一般的には終了することが多いです。
事前診査診断における準備が全てになります。
あとは患者さんの開口量にもよりますが。
どうしても親知らずの部分は一番狭いところですので元々開口量が狭い人は、道具が入りにくかったり視野が取れにくくなってしまっていることが多く、抜歯にかかる時間が長引く原因になります。
抜歯に関して検討している方はご連絡ください。
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