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上の傾斜している親知らず

2021/10/09

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

親知らず抜歯希望で来院された患者様。
手前の歯が圧迫されてきている感じもあり、歯並びも今後影響出そうで心配であるから抜歯したいと。

 

 

上下左右4本存在。
左右の上はやや水平方向に傾斜して埋伏傾向。
左下は萌出、右下は水平埋伏。

 

このような親知らずは確かに抜歯が望ましいです。
上は傾斜しているため手前の歯根を吸収させてくる可能性が高い他、左下は逆に少し挺出してきている。

 

右下は埋伏していますが、完全な骨性埋伏ではないため今後手前の歯にポケットを形成し歯周病となるリスクが出てきます。

 

左上下より同時に抜歯しました。
上顎は傾斜して埋伏傾向にありますが、一部歯冠露出している部分から道具をかけて歯冠分割せずに後ろの方向に起こしてきて抜歯。

 

このような抜歯方法は上顎の骨だから可能です。
下顎の親知らずの場合は皮質骨と呼ばれる骨が厚く存在するため顎骨内で歯を動かすのが難しいことが多いですが上は骨質的にも非常に柔らかく抜きやすいため、傾斜している場合でも起こして抜歯が可能となります。

 

起こす際に無理に力をかけて行うと、上顎洞と呼ばれる副鼻腔に歯根を穿孔させるリスクもあるため十分気をつけて行う必要があります。

 

歯冠分割や切開、骨削合がないと患者さんも術後楽ですね。
上下抜歯と縫合で麻酔から15分程度で終了します。

 

次回は右側の上下。
下顎はさすがに切開と分割抜歯が必須となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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