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高度の骨欠損
2021/10/04
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
骨内に発生した炎症は拡大し、歯の動揺を招きます。
今回上下の歯が動揺しており、噛むところがなくなってしまったと訴えて来院された患者様。
以前は義歯を使用していたが、支えている歯が動揺してきて合わなくなったため数年前より外している状態であったとのこと。
このように、下顎残存しているブリッジ部分が大きく骨が吸収してしまっているのがわかります。
ちなみにほぼ骨には入っていない状態であり、歯肉でなんとか支えられている状態。
口腔内においてもエアーを当てただけで歯が動揺してしまいます。
左上の歯も動揺が著しい状態。
上の前歯部のブリッジはなんとか大丈夫か。
下の骨吸収は著しく、左はオトガイと呼ばれる神経の出入り口に近接しています。
下顎と左上は抜歯。
抜歯後咬合の安定、粘膜の安定まで一旦義歯にしその後下顎はインプラントを埋入しオーバーデンチャーとするような計画となりました。
インプラント前提であるため、抜歯後骨造成がある程度必要なケース。
抜歯と同時に感染している組織を除去し、骨形成を促すための骨造成を行う必要があります。
抜歯後の骨造成を行うと、下顎は全て欠損の状態となるため義歯は準備しておきますが装着はまだ先になるかもしれません。
しかし長期的に考えれば抜歯後の骨造成は必須。
おそらく何もやらなければ、前歯部だけ大きく骨欠損してしまいます。
顎堤が低くなることで義歯は安定せずに動くようになり、粘膜に傷ができやすくなります。
しっかりと安定のためにも骨造成を行う必要があります。
常に長期的に考えアプローチを心がけています。
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