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中心結節破折にいつ気付けるか

2021/06/26

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

中心結節、聞いたことありますでしょうか。

 

中心結節とは、歯の形態異常の一つと言われており、噛む面に突起のような形で現れます。
出現部位は、下の第二小臼歯に最も多く認め次に上顎の側切歯に認めます。

 

この結節自体は特に悪いものではないのですが、出現部位が噛む面に現れるため折れやすいことが問題となります。

 

中心結節の特徴として、結節内にも歯髄(歯の神経)が存在しているため結節部が破折することで歯髄炎や根尖病巣を作る可能性があります。

 

 

左下の第二小臼歯部位。
拡大すると

 

 

このように根尖病巣を大きく認める状態です。
根尖もできていない状態であるため、推測では中心結節の破折が小学生の頃に起きて今まで来てしまったと考えられます。
かなり厳しい状況です。

 

このようなことが起こらないためにも中心結節に対しては早期のアプローチが求められます。
結節は後天的ではなく、歯の萌出と同時に確認できるため破折防止にレジンによるコーティングやシーラントを用いたりします。

 

永久歯が萌出したら必ず歯科医院にいきましょう。状態を事前に知ることで防げることは多くあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員