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歯根分割抜歯、ヘミセクションとは?
2021/03/22
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯根が残せない状態となった場合、基本的には抜歯となりますが複根歯において「分割抜歯」という選択があります。
右下の腫脹を訴えて来院された患者様。
以前より何度も腫脹しており、他院では抜歯の必要性を説明されたいたとのこと。
第一大臼歯に対する根尖病巣であり歯根破折の可能性があります。
保存が難しいことを説明。
しかし歯を一本全て抜歯するのではなく、歯根破折し根尖病巣がある根のみ抜歯するというヘミセクションを今回行うこととなりました。
複数の歯根がある大臼歯において選択することができるこの術式は、感染根のみを抜歯し健全な根はそのまま残し使用するという方法。
歯が一本欠損してしまうと、ブリッジなどにする場合は2本処置が必要となりますが、1本で済む可能性がある術式です。
今回は、近心根を抜歯して手前の銀歯を外しブリッジを作ることとしました。
このように遠心根のみ残します。
治癒後に、ブリッジを作成します。
この方法は保険でも認められている術式です。
上の大臼歯においても分割抜歯はケースによって可能なことがあります。
しかし基本的に大臼歯に複根がある意味としては、咬合力にしっかり耐えるため。
片足を失った歯根は将来的には抜歯となる可能性もあります。もちろん長期的に保存されている場合もあります。
このあたりも事前の診査診断と、説明が大切となってきます。
本当に1本抜歯しなくてはいけないのか、よく歯科医師と相談し決めていきましょう。
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