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神経に近接して親知らずの抜歯

2021/03/25

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

先日抜歯を希望された来院された患者様。
事前のレントゲンでかなり神経に近接している状態であったためCT撮影を行い距離感を把握することにしました。

 

 

このように完全に接してはいませんが、根先端部で一層骨を挟んで触っている所見。
根もやや湾曲傾向にあります。

 

患者さんには麻痺が出現する可能性があることを説明し抜歯スタート。

 

手前の歯にあたる歯冠を分割したのち、歯根を抜歯しようとしましたが揺れてこないため湾曲根である可能性があり分割に移行。

 

歯根を分割し2つにして抜歯しました。
共に湾曲歯根でしたが抜歯はスムーズに終了。

 

翌日麻痺もなく経過しました。

 

今回は、抜歯後の麻痺の出現はありませんでしたが歯根と神経が完全に接していなくても麻痺が出現する可能性はあります。

 

骨伝導と呼ばれることで、神経に近接している場合抜歯後の刺激が骨を伝って一時的に神経を刺激することがあります。

 

神経を直接損傷しているわけではないので、もし麻痺が出現してもすぐ症状は落ち着きます。

 

今回は麻痺はありませんでしたが、この距離感だと骨伝導による麻痺が出現することがあります。

 

やはりCTによる精査は非常に有用ですね。
神経との距離で親知らずの抜歯を諦めている方は、一度CTなどで精査をとるといいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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