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粘液嚢胞とは

2021/01/22

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日、口唇にプクッとした出来物ができた!と訴えてこられた患者さまがいらっしゃいました。
口腔内における粘膜疾患の出現は、明確に見える分ドキッとしますよね。

 

以前からたまにできたり、引いたりを繰り返しする事があるという今回のケース。
毎回場所は一緒だという事でした。

 

口腔内を確認すると、やや粘膜が盛り上がったように見えて少し硬いけど、風船のようにプクッとしている。

 

健全組織との境は明確であり、悪性のようないわゆる浸潤したような所見はなし。

 

これは、粘液嚢胞の可能性が高いです。
口の中には、唾液を出す管が無数に存在します。
舌や口唇、頬粘膜に多く存在する小唾液線と呼ばれる組織が存在します。

 

何かしらの原因で、この管が塞がってしまう事で、唾液を排出する事ができずに膨らんできてしまいます。

 

特に唾液分泌量の多く、組織の治癒スピードが速い若年層に多い粘液嚢胞。
もちろん、成人でもできます。

 

基本的に、痛みを伴うことはなく、放置していても自壊する事がほとんどですので問題はありません。

 

しかし、表面の傷が治るとまたそこに唾液がたまり腫れを繰り返す場合があります。

 

これは、できる部位にもよるのですが出現部位が歯の近くなどは比較的に何度も擦れる事が原因で繰り返す事があります。

 

また繰り返している事で徐々に大きくなってくる傾向にあります。

 

初診時に粘液嚢胞を切ることはほとんどありません。
粘液嚢胞を外科的に切除する場合は、自然に治らない場合や繰り返す場合に行います。

 

部分的に麻酔を行い、膨らんでいる部分の粘膜を切開し、粘膜と粘液を包んでいる組織と腫脹の原因となっている小唾液腺を取り除きます。
全て取り終わったら、縫合して終了となります。

 

レーザーで焼くという方法もあるのですが、レーザーによる粘液嚢胞に対するアプローチは対症療法という位置なのかなという感じがあります。

 

レーザーで焼くことで確かに嚢胞を取り除くことはできますが、主原因である小唾液腺は完全に取り切るという事ができません。

 

焼き切るということもできるのですが、焼くと黒変して小唾液腺か粘膜かの境が分からなくなるということもあります。
そうすると再発リスクが上がります。

 

レーザーは、出血もあまりないため術後縫合の必要性などがなく良いのですが、もしかしたら再発するかもしれません。

 

もちろん切開をするパターンでも隣接する小唾液線が次に原因となってくれば再発するのですが。

 

一時的に小さくしたく、縫合したくないという方は、良いかもしれません。

 

口腔内粘膜に気になるものがあればまたご相談ください。

粘液嚢胞摘出

 

以前も同様のブログ書いてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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