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口臭の原因
2020/09/01
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯科医院に来られる主訴で多いのが「口臭」です。
口臭の原因は様々ありますがほとんどの原因は口腔内に存在します。
まず、口腔内の口臭の原因で最も多いのが「舌苔」です。
舌苔とは、字の如く、舌についた苔です。
口腔内は粘膜に覆われています。
・頬粘膜
・歯肉粘膜
・舌粘膜
これらは、皮膚と同じように日々剥がれて組織が生まれ変わります。
その中で、古い組織は剥がれ落ち舌などの乳頭と呼ばれる部位に、汚れが付着して溜まってきます。これを舌苔と言います。
舌苔は口臭の原因の6割を占めるとも呼ばれるので日々綺麗にしましょうね。
さて、その他では、「歯周病」があります。
歯周病菌は、メチルメルカプタンや硫化水素といった、揮発性硫黄化合物を発生させます。
この硫黄化合物は強烈な悪臭であるため、周りの方も口臭だと気づくことが多い傾向にあります。
歯周病は歯を失う最大の原因以外にも、必ず治療と予防をした方が良いとわかります。
口臭は、1日において変動があると言われます。
上記のデータを見てわかるように、起床時に最も強く認めます。
これは就寝時には唾液の分泌量が低下することや、噛むことをしていないため細菌が増殖しやすいと言われています。
しかし朝食後は、口臭は減り、昼食後はまた減ります。
このデータから考えられることは、食事と口臭は非常に強い関係があるということです。
食事をする時は、よく噛むため唾液の分泌量が高まり口腔内の細菌を定着させないように働きます。口臭対策のためにも朝食からよく噛む食事を取り入れると良いでしょう。
口臭には、国際分類というものが実は存在します。
大きく分けて
1・真性口臭症
2・仮性口臭症
3・口臭恐怖症
1の真性口臭症では、生理的口臭や、病的口臭(口腔由来、全身由来)があります。
口腔由来は、上記で挙げたような歯周病や舌苔ですね。全身由来では、耳鼻科系疾患や呼吸器系の疾患などが挙げられます。
2の仮性口臭は、その名の通り社会適用人間どを超える口臭は認めなく、検査結果の説明などで、訴えの改善ができるもの。
簡単にいうと、検査結果をもとに「口臭はないよ」って伝えてあげることで改善されること。
3の口臭恐怖症では、真性口臭症の治療や、仮性口臭症の治療をしても訴えの改善が期待できないものを示します。
治療の順番ですが、基本的には真性口臭症の治療から行います。
全身的な疾患がないかどうかのチェック、口腔内疾患の有無のチェックを行い必要に応じて治療を進めていきます。
その結果により、次のステップに進むという流れになります。
マスクをして生活することが多くなった現在において、他人が口臭を感じることは少なくなったのかもしれませんが、自分で感じるようになった方は非常に増えてきている印象です。
口臭は、口腔内疾患の何かしらのサインであることも多いです。
気になったら早めに歯科医院に通院しましょう。
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