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中心結節破折からの根尖病巣
2020/08/27
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日ブログで歯の形態異常として「中心結節」のお話をしました。
中心結節破折は、気づかないことが本当に多いです。
今回中心結節破折後、長期間経過し根尖病巣を作ってしまった症例について報告させていただきます。
左下の強い痛みを訴えて来院。
痛みとしては夜になると強く出現するが、普段はそれほどないとのことで今までは特になんともなかった。

このように、歯根が未完成の状態で根尖部に嚢胞ができているのがわかります。
歯根未完成ということは、歯根形成途中に中心結節が破折し神経が死んでしまった可能性が高いです。
この第二小臼歯の萌出時期は、およそ11歳ぐらい。そこから3年ほどで歯根が完成しますので、おそらく考えられるのは14歳前には中心結節が破折し、神経がなくなってしまったのではないかなと考えられます。
あくまで推測ですが。
神経がなくなった状態で放置することで、徐々に細菌感染が始まり膿ができてきます。
すぐには症状が出現することはなく、慢性炎症としてゆっくりと成長し大きくなってきます。
そしてある程度大きくなることで、ようやく症状として出現するのです。
長期間かけて感染が広がったところですので、治療も1回2回では終われないのが実際です。
中心結節は、永久歯が萌出した段階で気づくことができる歯の形態異常です。
早めの口腔内のチェックが様々なことを防いでくれます。
痛みがなくても定期的に歯科でチェックすることが大切です。
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監修歯科医師
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医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA〔院長略歴〕
静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員 


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