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扁平苔癬とは

2020/04/27

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

最近、口腔内に白くなっているものがあると訴えて来院する方が多くいらっしゃいます。

 

著名人の口腔粘膜疾患からの悪性化に伴い、早期進行を防止すべく日頃から口腔内を意識して観察するようになっている様子です。

 

 

口腔粘膜疾患とは、複数あります。ほとんどのものが良性的なものですが、稀に悪性化することがあります。

 

代表的な口腔粘膜疾患とは、口内炎でしょう。
歯科的専門用語では、口腔内アフタと呼んだり、カタル性口内炎と呼んだりします。

 

 

アフタ性口内炎の原因は不明なことが多いですが、カタル性口内炎では、口腔内の裂傷により出現することがあります。

 

例えば熱いものを飲んでやけどしてしまったり、食事中に頬粘膜を噛んでしまったり、義歯や矯正ワイヤーが接触していたりすることでできてしまいます。

 

基本的にこのような、口内炎は数日から長くても10日程度で消えることがほとんどです。

 

 

そして今回取り上げるのは「扁平苔癬」という疾患です。

 

 

扁平苔癬とは、「へんぺいたいせん」と言い、口腔粘膜に出現する疾患です。

 

これも原因は不明なことが多く、一部金属アレルギーや肝臓疾患に起因して出現することもあるようですが、基本的には原因不明な疾患。

 

 

40歳以上の女性に多く見られるのが特徴で、特に頬粘膜に網目状というかレース状に白く、赤くなっているのが特徴です。

 

 

症状があり、刺激加えるとしみる症状があったり、ヒリヒリすることもあります。

 

片方だけに限らず、両方の粘膜に出現することが多いのが特徴。

 

口内炎のように、限局した形ではなくてボヤーっと末広がる感じで白く見えます。

 

 

原因不明な疾患であるため、基本的に治療は対症療法が中心となります。

 

金属アレルギーの可能性がある場合は、事前に皮膚科でパッチテストを行いチェックしてから治療の必要性を精査します。

 

 

もちろん、悪性腫瘍との鑑別診断のため継続して経過を追う、必要に応じて生検するという選択肢もありだと思います。

 

 

どういった対症療法を行うかというと、痛みが強ければステロイド系の軟膏の塗布。
ウガイ薬での含嗽。
レーザーによる蒸散。こういった形です。

 

 

ほとんどのケースで、出現したり消えたりの繰り返しでずっと過ごす方が多いのが実際です。

 

 

しっかりと、悪性との鑑別を行いながら経過を追っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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